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いちごの幸せ

 
 
 
 
 
いちごの季節が  終わろうとしている。
 
 
 
 
今年は 久々に 日本の おいしいイチゴが堪能できて とっても うれしかった。
家族全員で 毎日のように イチゴを食べていたのではないか。
もう あの おいしいイチゴを しばらく食べられないと思うと
思わず 感傷的にすらなる。
 
 
 
 
甘くて おいしい果物を食べると 本当に 幸せな気分になれる。
逆に せっかく買ったフルーツが あまり おいしくなかったり 
熟していないと こんなに残念なことはない。
 
 
 
日本にはじめて “あまおう”という品種が出た時 
デパートで働く友人が お土産で 
デパ地下の「最高級あまおう」を持ってきてくれた。
 
 
 
 
 
 
「なに これ!? めちゃくちゃ 甘い!!」
 
 
 
 
 
 
さすが 満を持して
「あまおう」(甘王?)と名付けたことはある。(推測)
わたしの中の 「いちご」観が 一気に変わってしまった。
 
 
 
 
以来 多少 値段が ほかの種類より高くても 
わたしは かたくなに「あまおう」を買う。
100円ケチるよりも おいしいイチゴを食べたいからだ。
 
 
 
 
最初に受けた衝撃ほどではないものの 相変わらず 「あまおう」はおいしいし、その他の品種も そこそこ「あまおう」に近づいてきたと思う。相対的に この30年で 日本のいちごのレベルは 相当あがっのではないだろうか。
 
 
 
 
 
 
昔 各家庭に イチゴをつぶす専用のスプーンがあった頃・・・・。
時代は 昭和と呼ばれていた。
 
 
 
あの頃の 日本のイチゴは 牛乳と砂糖をかけて 
いちご専用スプーンの背で押しつぶして 食べなければ 
食べられないような 代物だった。
甘くない、味がない、もしくは 酸っぱい。
 
 
 
 
ところが 今や イチゴに わざわざ牛乳をかけたり 
つぶしたりする人がいるだろうか?
 
 
 
 
 
あの甘さ、あの食感。
洗いたてに そのまま かぶりついてこそ味わえる醍醐味だ。
 
 
 
 
 
高かったイチゴの値段も 庶民の手に届くようになり
すっかり春はイチゴを食べるのが 楽しみな季節になった。
 
 
 
 
そして そんなマイいちごブームが最高潮に達したころ、
わたしたちは アメリカに引っ越した。
 
 
 
 
 
 
 
しかし アレですね。
 
 
 
 
ニューヨークっつーのは 野菜や果物が まずいっ!!
 
 
 
 
 
カリフォルニアやフロリダなど 温暖な気候な所では 
「 こんなに果物が 安くて おいしいなんて!」と 感動したものだが 
NYでは もう 撃沈。
 
 
 
いちごは年中あり アメリカ人が 一番よく食べるフルーツの一つだが
その 大味なこと!
 
 
 
 
食感は まるで 紙粘土で作ったフェイクスイーツか?と疑うような 
パサパサ感満載。
味は 噛めども 噛めども いちごの味は まったくしない。
しかも 気持ち悪いことに 
アメリカのいちごには 茶色い”剛毛”が生えている。
いちごを洗うと 
いっぱい キウイの表面についているような「毛」が落ちるのである。
さすが、アメリカのいちご。 毛っ、毛深い!
 
 
 
 
年中 いちごがお手頃価格で売っているのはいいが いつ食べてもまずい。
他のフルーツも 全然 おいしくない。
これでは 食べるものがない。
 
 
 
 
仕方がないので 我が家では 昭和の “ミルクいちご”を復活させた。
とにかく 練乳でも 砂糖でも たっぷりかけて 甘みを足しまくるのだ。
細かくサイコロ状に切って 砂糖をかけ コンフィチュール状にして食べるのが 我が家の定番だった。
 
 
 
でも そんな手間とも もう おさらば。
 
 
 
日本に来たアメリカ人が いちごのおいしさに感動するというが
こちらにしてみれば 
アンタらよくもあんな不味いもの 平気で食べてきたわね、って思う。
 
 
 
 
さすがに 3年も暮らしていると NYの味ブス・イチゴでも 
それなりに 食べられるようになってきてしまうのだが 
日本に帰国して 「あまおう」を再び食べると 
「私ってば 何を血迷っていたのよ!」と 
自分で自分を ひっぱたきたくなった。
 
 
やっぱり あんなものは イチゴじゃない。
やっぱり いちごは 日本のあまおうよ!
日本人で本当に し・あ・わ・せ。
 
 
 
しかし お値ごろ価格になってきたとはいえ、
まだまだ 日本のフルーツは お高いですね。
 
 
 
アメリカは 日本のパックの2倍の量で1パック。
しかも それが2パック、ということは 
日本の4パック相当で 5ドル約400円という安さ。
 
 
 
 
ただし こんなんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 いちごの山
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
 でも・・・
よく見ると・・・
 
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
まさか、カビっ!??
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
もれなく 
どのパックにも 入ってます。 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
 
 
まぎれもない事実。 
 
 
 
 
 
だから アメリカで いちごを買う時は ひっくり返して 
必ず 底面をチェック。
たいてい 1パックに一つは もれなくカビ玉が入っているから。
 
 
 
 
そんな私を見て アメリカ人のおばさんが
「何やってんの?」と 不思議そうに聞いてきた。
 
 
どうやら この国では 腐った果物でも平気で買うらしい。
 
 
 
 
 
アメリカのは 一粒当たりの単価は安いかもしれないけど 
実質 食べられるイチゴの量と 満足度で比較すると
実は けっこう高いかも!?
 
 
 
 
それに引き換え 腐ってもいないイチゴのパックを 
あれこれ品定めする 日本の主婦を見ると ど
うしても イライラしてしまう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さっさと 買いなさいよ! 
 
 
どれも 腐ってないんだから!!
 
 
 (当たり前??)
 
 
 
 
今や そんなことを 心の中で ついつい 叫んでしまう私なのでした。
 
 
 
 
 ※ その他の食べ物についても 知りたい方は こちらの記事も どうぞ。
 
 
 
 
 
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