このブログをつづる思い、、

過去に２度ほどこのブログを続けている理由を書いたと思うのですが、久しぶりにちゃんとその点をメモっておきたいと思います。

私は現在５２歳。何度か書きましたが、４５歳で英語の勉強を始めました。それはもう言うのも恥ずかしいくらいのレベルでした。そして今は、ロンドンに仕事の本拠地を移して、東京との２住生活を営んでおります。

私が生まれたのは、昭和３９年、大阪府寝屋川市がわたしのふるさとです。そこで２８年を過ごし、完全にコテコテの大阪人として立派に成長した後、東京に転勤、そこで結婚し、子供を得ました。

いろんな方がおられます。東京に出て、やっぱり水があわなくて大阪に帰る人。一方、東京に残る人。私は後者でした。東京におられる多くの方が経験されたのと同じ、「なんて世間は広いのか」ということを知ったのです。

多くの会社は本社を東京に構え、多くの外資系企業は東京に拠点を置きます。日本の中心でありますから、政府、行政、それにまつわるあらゆる組織が東京にあります。マスコミ、金融、、、。

日本の中心であり、まさにここを起点に日本が動いているということを体感できる都市、それが東京だと思います。年をとって住みたいと思うかどうかは別問題です。

私が２８歳の当時、東京に出て、仕事も遊びも最高潮でしたので、本当に「次のドアが開いた」ように感じたことを今のように思い出します。

幸いにも家族に恵まれ、仕事も比較的順調に進む中で、４０歳台の中盤のころ、他の業界と同じく、私の属するゲーム業界は、海外勢にどんどんシェアを奪われ、気が付いたら日本の企業は後塵を拝する事態に、、

そこでビジネスパーソンとして、海外の状況に興味を持つようになり、外国語である英語を勉強しようと思ったわけです。そして時は流れて５１歳の春、大きな決断としてロンドンに異動しました。

最初は想定以上の言語の壁の高さに愕然とし、「本当にこの決断って正しかったの？」と何度も問う毎日。でも、日がたつにつれ、日本では経験できないものすごいことを経験していることを日々実感しました。

職場では、イギリス生まれのイギリス育ちがおそらくは半分くらい。あとは、アフリカ、アジア、欧州、南アメリカ、、、ありとあらゆる国から人が集まり、ひとつのチームをなしています。

そこで初めて、国際性とは何かを学んでいるわけです。会計、人事制度、IT、会議の進め方、部下と上司の関係、すべてが日本と異なります。一方、人間としてもっとも大切な、コミュニケーションという観点では、国境がないこともわかりました。

海を越えて１年と４か月。正直、大阪から東京に出て行ったときの数倍、いや数十倍の刺激を受けて、世の中を学んでおります。家族には本当に大きな迷惑をかけていることを申し訳なく感じつつ、、、

とはいえ、私は別に海外かぶれでもなんでもございません。いつかときが来れば、大好きな日本に少しでも貢献できればと思っているのです。日本の若者が海外に興味を持ち、経験するということをほんの少しでも助けられればと。あるいは、日本に興味がある海外の人たちが日本で働くことをほんの少しでも助けられればと。

今、本当に残念なことは、海外から見たとき、いまの日本は褒めるより、批判するということが多すぎて、萎縮して、せっかくもっている良いものが前に出ていないと痛感しております。

昔は八百万の神を受け入れていたような元来の日本がもっていた柔軟性が前にでれば、本当にさらに素晴らしい国になると心から思います。

私は有名人でもなんでもないので大きなことはできません。でも、たった一人の人でもこのブログを読んで、「イギリスに旅行してみようかしら、、」とか、「英語をちょっと勉強しようか」とか、「留学しようか」とか、「海外転勤もありかも」とか、ふと思ってもらえたら、Jakeは本望なのです。

ぜひ、私のあとに続いて海を渡る日本人が一人でも増えてくれることを夢みつつ、本日のブログを終えます。

おわり。