昨日の記事を書いた後、何もする気になれなかった。
朝までは、仕事がなくなるなんて思ってもいなかった。いつものように仕事を終えて、いつものように週末を過ごし、翌週またいつものように学校に通いながら仕事に行く。そんな生活がこのまま続くんだろうなと思っていた。
でもそれは突然途切れてしまった。日本でも仕事を辞めたことは何度かあるし、それで落ち込んだこともある。だが今回はあまりに唐突で気持ちの準備が全然できていなかったのと、やっとのことで見つけたその仕事が私の中でカナダに来て以来の努力の集大成だったこともあり、喪失感は大きい。
奇しくも昨日が日本では震災から3ヶ月ということもあり、TVジャパンで特集が組まれていたのを見たこともあるのかもしれないが、昨日から東日本大震災で被災した人のことを考えてしまう。もちろん被災者の方達と私の失業を比べるのも失礼なのだが、あの地震や津波に襲われるまではそれまでの生活が、そのまま続くと何の疑いもなかっただろう。それが突然断ち切られてしまった。朝には一緒にいた人がもうこの世にいない、朝にはあった家がもうその場所にない、いつも目にしていた風景がもうそこにはない。仕事を失っただけでもけっこうダメージを受けるのに、全てを根こそぎ奪われるなんてどんなにつらいことだろう。。。
以前被災者の方のコメントで印象に残ったものがある。
自分達よりもっと大変な人たちがたくさんいるのは十分理解しているんですよ。だけど突きつけられた現実を考えるとやっぱりつらいのよね。不安でたまらないんです。起きたことをいつまで考えても仕方ないのもわかっていて、前に進まなきゃいけないのもわかっているんですけど。でも落ち込みますね。前のようになれるのかなって。
多分地震から1ヶ月くらいだった頃のインタビューの中でのコメントだったような気がするが、その時の私は「大変だなあ」と思った。レイオフでこのコメントを思い出したのだが、今回はもっと自分の深いところに落ちてくるのを感じた。
というわけでただ今、気持ちは低空飛行中(地面すれすれ)
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