レイオフされた。
6月になってからそれまで担当していたプロジェクトが一段落して仕事らしい仕事がなくなった。仕事が一時的に途切れることは今までもあったので、私はこれまで通り過去の資料を整理して勉強を兼ねて読んでいた。もうすぐ新しいプロジェクトの話がくるだろうと思っていた。
そう今朝のミーティングまでは。
詳細については書けないが、要するに私にアサインできる仕事が現時点でなく、またいつ出てくるかわからないということだった。前にも書いたようにHの業務はニッチなのでディプロマレベルの私ではできることに限界がある。このまま仕事のない私を机に座らせておくわけにもいかないので、今回レイオフに踏み切ったそうだ。
私自身は過去の資料を整理して読んだりするのはあまり苦ではなかった。生産性のある仕事をしていない負い目を感じてはいたが、職場があるだけでも気持ちの上で張りがあった。Hからも良い評価をもらっていたので、レイオフされるなんて考えたこともなく、まさに寝耳に水だった。
話しながらHは泣いていた。
カオル、本当にごめんなさい。こんな形になってしまって。次のプロジェクトの目途が立たない以上あなたをこのまま飼い殺しにしておくわけにはいかないの。次のプロジェクトの目途が立ったら、またあなたに来て欲しいと思っている。でも今は何も保障できないの。だから待っていてねとも言えないのよ。CGAになるためにはまだまだ経験が必要なんだからもし新しい仕事が見つかったらそちらに行きなさい。私自身も今自分のことで手一杯で、Gの業務のこともあるしね。(実はGが家庭の事情により休職中)とりあえず秋タームが始まる頃に連絡してくれる?お互いに状況を確認しあいましょう。
ミーティングは30分程で終わり、私は給与を清算してもらい失業保険をもらうための書類を受け取った。そして机とパソコンを整理した。本当は全て処分しなければならないのだろうが、私が今後の参考用にとまとめておいた資料については、復帰できた場合(今のところ未定だが)かなり役立つのでしばらく保管してもらうことにして、私は事務所を出た。時計を見るとまだ午前10時だった。
不思議なもので、今こうして記事を書いていると涙が出てくる。事務所で話を聞いているとき、机やパソコンを整理しているときは、長期休暇で少し仕事を離れるような感覚で割と淡々と作業できたし、Hともにこやかに挨拶できた。だが仕事をしているはずの時間に家にいて今朝起きたことを文字にすることで、レイオフされたことが現実として迫ってきた。
しばらく落ち込みそうだ。。。
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