こっちの家に引っ越してきて一番初めに感じたのは、狭いというより暗い!でした。
それはなぜか・・・簡単です。壁の色なんです。
前にもお話ししましたが、アメリカの人って、文字通り、「好きな色」に壁を勝手に塗り替えちゃう人が多く、この国で家を探すときにぶち当たるのが、この壁の色。壁の色って住む人の精神にも大きな影響を与えるので、この家の壁の塗り替えを考えています。
余談ですが(・・・バラシますが)、ずーっと前の話、私たちがまだ外交官として世界を放浪していた時のお話です。とある国のとあるシティーにある領事館の領事が自分の借りてる家(領事邸宅)のダイニングルームをものすごく暗いパープルに勝手に塗り替えちゃったそうなんです。(なんで?(その色?)って感じなんですが・・・)
それはいいとして、そんな暗い色の壁を、もとの白に戻すには(大体の領事館のハウジングの壁は全て白になってます)、3コートしないと白に戻らないと言われてます。つまり3回白を重ね塗りしないと元の壁に戻らないと言う事です。
その領事、任期が終わり、引っ越す前に、その壁の色を塗り替えてくれとハウジングをマネージしてる領事館の部署の人に言われたのですが、彼は何を考えたのだか、自分でやるのが嫌なのか?お金を払って人を雇うのが嫌なのか?壁を塗り替えずに国を出て行ったそうです!
どこまで「上げ膳据え膳」だと思っているのだか・・・と皆にあきれられていましたよね。典型的スポイルド・ガバメントワーカー!なんです。(早めのリタイアの理由の一つ)
この領事ですよね、土日で特にローキーレセプションだと、自分には何の得もないと思うのか何なのか、関係のない部署の部下にそのレセプションに出席させておいて、後に「ありがとう」の一つもないダメな領事は。 人間性に問題ありですよね。
と言う事で、好き勝手に塗り替えるのはいいけど、出ていく時は元に戻してよ!と私は思うのであります。(趣味悪い色は)
グレードの高い家で新築ですと、カラー/インテリアデザイナー(プロ)が提案した色を使っているので、付属しているキャビネットの色などに合わせ、全体のバランスよく色は配色されているのですが、中古の物件ですと、これがまた、ほとんどの人が何を思ったか壁の色を好き勝手な色に(バランス関係なく)変えてしまうので、今回も「freshly painted」が売り文句のこの家でしたが、壁の塗り替えをすることにしました。
例えば、今コンピューターの置いてあるこの部屋。壁の色がセルリアンブルー!とっても深海魚な気分~!笑 もちろん鬱っぽくなるんですよね~ずーっとこんな部屋にいると。家が悪いんじゃなく、壁を塗った人の色の趣味が悪いのです。
(明度)暗い色・・・これは一概に言えなくって、人間は自分の肌の明度と同じ明度の色の壁が一番心理的に快適でして、この家の元オーナーはインド系の人なので、この人たちが趣味が悪いとも言えないところでもあります。私たちには暗いけど、彼らには心地よい色なのでしょう。
すべてがアーストーンでナチュラル通り過ぎて、つまらない位凹凸のない色遣いは、壁の色にもましてカラーコーディネートの趣味にも問題ありで、こんな時、ああ勉強して良かったな~と、色彩心理、カラーコーディネイトの勉強をしてよかったと思っています。(仕事らしき仕事はしてないけど実生活で使える)
フランクフルトにいた時に人を集めて自宅で色彩講座をしましたが、この時、遊び心で風水も勉強しました。風水は色とも関係あるので講座メニューに入れて資料を作りました。これが今役立っていますね。玄関が南東の玄関は明るい雰囲気を好むと言う事。もう少し明るくしないといけないとと、ヒントがここから得られました。
玄関ポーチも広くウェルカムな感じで、入ってすぐに広いオープンスペースのリビングが気に入って購入したこの家ですが、中にずーっといるうちにどこか心地悪さを感じました。直ちに窓の上部についてる三角形のウインドートリートメントを外しましたが、それでもどこか暗い感じがしました。それがこの、壁の色の明るさの問題だったんですね。
この三角のウインドートリートメントは、長く伸び切った息子の前髪の様に重い感じがしました。(やっぱ趣味が悪い!) しかも色が臙脂色に青緑。ゲっ!ってコンビネーションですよね。笑
前のオーナーの趣味はさておき、家がもっと明るくして!と叫んでいるんだと思います。なので、昨日近所のLowesに行ったついでにペイントの色見本ブックレットを沢山もらってきました。しかし、問題が・・・キッチンとリビングが一つ繋がりの家なので、どうしようかと考え中です。
こんな時、趣味の良いアーティスト(娘)がいるのも助けになります。笑 娘が帰ってきたら、ゆっくり2人で考えようと思います。
まずは部屋をすっきりさせなければ、アイデアが浮かばないので、今週もリビングにある箱をやっつけてます。笑 明日から主人が一人、前の家の修理をしに帰ります。私は猫とお留守番。ラリちゃんは新しい家にだいぶ慣れましたが、可哀想なので、まだ一人っきりでお留守番はさせられません。
今週のエクザム(2ndウエーブ)が終わると春休みで息子が帰宅し、ラリちゃんのペットシッターをしてくれるので、来週は私も一緒に行って前のうちのお掃除(ディープクリーニング)します。









