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駐在妻の掟(4)英語の上達はあきらめるべし

 
 
 
アメリカに住みさえすれば 英語が上達すると 本気で信じている人がいる。
 
 
 
 
確かに 日本で勉強するよりも アメリカに行った方が英語力は伸びる。
 
 
 
 
テレビを見たり 新聞を読めば 毎日のように 新しい単語に 出会う。
その単語を使って アメリカ人と話をしようと思えば 
すぐに 英作文の力を試せる。
実際に アメリカ人の前で話をした時 
発音や文法がおかしかったり アクセントの位置が違うと 
すぐに 聞き返され、 英語の難しさを 実感する。
そして 相手が その単語を正しく使っているのを聞き、
こんな風に発音して こんな風に使うのかと 正解を 知る。
 
 
 
何度も 何度も この作業を繰り返すことで 
語彙力が増え、 発音が改善され、 会話力がアップする。
 
 
 
帰国子女や留学生は この作業を 毎日のように そして ほとんど強制的に 繰り返す機会を 与えられているから 英語がうまくなる。
 
 
 
 
ところが 駐妻の中には 日系スーパーにお買い物に行き 日本人のお友達とランチをし 学校では 日本人としか話さず 家でも日本語で会話していて それでも アメリカに暮らしているのだから 勝手に 英語が上達すると 固く 信じている人がいる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ありえない。
 
 
寝ている間に 頭がよくなるという機械を 通販で買った方が 
まだ 可能性があろうというものだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
人間 努力のないところに 上達はない。
 
 
 
 
 
しかし 駐妻たちとて まったく 努力をしていないわけではない。
 
 
 
 
多くの駐妻が アメリカに来るや否や 自分の英語力のなさに 愕然とする。
少しは 聞き取れるかと思った英語が まったくわからない。
ちょっとぐらい 話せると思った英語が まったく通じない。
 
 
 
あせって 誰もが 英語教室に通いはじめる。
そして この時点で 多くの人が 「 上達できない勉強法 」を選ぶ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その1、無料ESL(英会話教室)に通う
 
 
 
だいたい「無料」で トクしようという根性が いけない。
一度 無料ESLの講師をしているというアメリカ人から 教材を見せてもらったが とにかく 内容が古い。
今どき こんな単語を使わないでしょう、というと 当のアメリカ人は 「そうなのよ」 と言う。むか~しから使われている教材が そのまま コピーされ、 繰り返し使われているが、 「無料」だけに 教える側も 改善しようという気がない。
講師は ボランティアなので 平たく言うと 普通のおばちゃんだし、 与えられた教材の内容を 読むだけ。 つまり「無料教室」は 「無料」なりの価値しかない ということだ。
 
 
 
もちろん これだって アメリカ人の ナマの英語に触れる機会なのだから 熱心に参加することで 多少の上達は 見込める。
 家に籠っているよりかは 全然 いい。
 
 
 
 
しかし ESLとは そもそも 
アメリカ社会で生きるのが 困難な程度の英語力しかない 外国からの移民を何とかしようという 慈善事業だから ここをハイレベルで卒業しても 到底 実社会で通用する英語力でないことも 心に留めておきたい。
つまり 「英語ペラペラ」を夢見て 無料教室に通っているとしたら ちょっと違う ということだ。
 
 
 
また NYでは こうした無料英語教室の生徒の99%が 日本人駐在妻という。
 
 
 
多くの人は 赴任直後から 無料教室に通い始め そこで 日本人のお友達を作り 
そして 1年以内に やめていく。
 
 
 
 
無料教室では 英語の上達を夢見るより そこで 気の合う日本人のお友達を見つける方が 現実的であり その後の駐在生活に役立つのかもしれない。
 
 
 
 
 
その2、プライベートレッスンを受ける
 
 
 
アメリカには 日本人駐妻を相手に プライベートレッスンをして 小遣い稼ぎをしている連中がいる。そのほとんどが 英語を教える資格のない ”だたのアメリカ人” だ。 
 
 
 
講師が ちゃんとしていれば プライベートレッスンは すごく効果的なはずだが、 教えられる側にも 問題がある場合も ある。
実に 不純な動機で プライベートを 選択するのだ。
それは・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
“他の日本人に 自分の英語を聞かれたくないから”
 
 
 
人前で話さないということは 実際に使わないということ。
アメリカ人の前であろうと 日本人の前であろうと 
人前で話す 勇気がなければ 英語は 絶対に 上達しない。
 
 
 
 
「 先生の前で話せれば 十分 」と思うかもしれないが 
日本人相手に英語を教えている連中は “日本人英語” に 非常に慣れている。
おおよそ アメリカ社会で通用しない発音でも 彼らは 「OK」という。
無茶苦茶な文法でも 日本人は 誰もが同じような話し方をするので 理解してくれる。
彼らといくら会話が弾んでも それは あまり英語力がアップしたことを意味しない。
 
 
こんな授業では プライベートで 高い料金を払っていても ドブに金を捨てるようなものだ。 もっとも 会社の補助でやっている人も多いので 授業料は ドブに捨てても平気なようだけど・・・。 
 
 
 
 
その3、英語学校に毎日通う
 
 
 
アメリカに来た当初 英語で苦労した反動で 
いきなり 企業の語学研修を受け持つような ちゃんとした英語学校に 
「毎日」 通いはじめる駐妻もいる。
 
 
 
よっぽど 悔しい思いをしたのだろう。
 
 
 
しかし 語学というものは 
毎日 学校に通えば それだけ 早く上達するというものではない。
しかも 主婦業や子供の世話という「仕事」の傍ら 学生生活を送るとなると 
忙しすぎて すぐに 行き詰まる。
 
 
 
 
宿題が こなせない。
授業に ついていけない。
子どもの学校の行事があって 通学できない。
 
 
 
週2日のレッスンでも 駐妻にとっては かなりキツイ。
ましてや 「毎日」など 無謀にも ほどがある。
 
 
 
 
結局 こういう無茶をして 数か月以上 続いた人を見たことがない。
 
 
 
 
何も 無理をすることはない。
 
 
 
ちょっとアメリカで暮らしたからって 英語がペラペラになるなんて夢は捨てて
地道に 自分にあったペースで 週に1回か2回、 英語の勉強を続ければ
少しは うまくなる。
 
 
 
 
ただし 自分の胸に 手をあてて よく思い出してほしい。
 
 
 
中学、高校と さんざん 英語を勉強してきて 自分の英語の点数は どの程度だっただろう。
 
 
 
地道な努力を続ければ 誰でも 英語は上達する。
学生時代 英語の勉強ができた人は それなりに。
できなかった人も 「それなり」に。
 
 
 
樹木希林の宣伝ではないが、
自分のスタート地点を 正しく見極めれば おのずと 着地点も見えてくるというもの。
 
 
 
 
まずは 自分の実力を知ること。
 
 
 
そして たかが 数年のうちに それが どこまで伸びるか 
合理的に判断することができれば 無駄な焦りを感じなくて済むというもの。
 
 
 
ペラペラ英語を夢見て 無茶な 英語学習スケジュールを立てるぐらいなら、
英語の上達はあきらめ、 ”やらないよりマシ”というスタンスで 気楽に英語の勉強を楽しむ方が 駐在生活は 楽しくなるし アメリカでの生活も 過ごしやすくなると思う。
 
 
 
 
要は いつ あきらめられるかということ。
 
 
 
 
所詮 数年程度の駐在。
英語が上達しても 日本人駐妻がアメリカ人と話す機会は ほとんどないのだから 別に英会話ができなくても 基本的なやり取りさえできれば いいのだ。
 
 
 
とりあえず 今の暮らしを 自分の身の丈にあったレベルで楽しもう。
そんな考え方も 駐在生活においては 大切なんじゃないかと思うのです。
 
 
 
 
 
 
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ニューヨーク駐在生活ありのまま

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主婦ジャーナリストがホンネで綴るNY郊外の駐在生活。爆笑記事から泣ける記事まで アメリカと日本の「今」が分かります。

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