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NO1653 原発は危険なもの(45)

近所の寺尾中央公園の桜
寺尾中央公園の桜 27日(水)曇りのち晴れ。福島原発の3,4号機の汚染水の量と濃度が問題になっているが、なぜか3号機がプルサーマル用のMOX燃料を使っていることにはほとんど触れない。4号機の汚染水は3号機から流れ込んだとみられるとのことだからなお不思議である。

 前号の続きで池田信夫氏主宰の「アゴラ」からもう少し引用して議論してもらいたい。氏は「今回のFUKUSHIMAの原発事故の後でさえも、日本はより安全な洗練された原子力技術の確立を目指し、さらに原発を推進していくべきだと考える」石原知事と同じだ。

 その理由として原発は何と言っても経済的な電力だとして、驚くべき例を挙げている。「今回のFUKUSHIMAの後、原発による電力が一見安いのは、まさにこのような事故による莫大な損害賠償金が考えられていないからだという意見がたくさんあった」私もそう主張している。

チューリップは新潟の花
チューリップが真っ盛り「本当だろうか?今回事故があった原発から半径20㎞以内の住人に避難指示が出されたが、8万人程度の人々が生活していた。(略)仮に半径20㎞の地域が完全に住めなくなったとしたら、どの程度の賠償金が必要なのだろうか?1所帯4人だとすると約2万所帯に保証しなくてはならない。

 新しく家を買って(2000万円)新たな生活をスタートするための支援金(500万円)払うとしよう。そうすると2500万円×2万所帯=5000億円になる。もっと半径を広げて保証する所帯の数を2倍にしたとしてもたったの1兆円程度だ。

 さらに農産物などの保証に数千億円かかったとしても2兆円はいかない金額である。売り上げが5兆円を超える東電にとっては簡単に負担できる金額であり、原発が40年も稼働できることを考えると、万が一の事故の損害賠償を考慮したとしても原発の電力は安い」この感覚!東電の役員も同じような計算をしているだろうか。

チューリップ真っ盛り
チューリップは新潟の花 これが東大出身で経済学者、会社経営者、経済評論家を名乗る池田信夫氏の主張である。地域とか人間の命をこれほど平然と冷徹に計算して見せる「知識人」がいたことに驚く。この主張を避難している住民に面と向かってできるのか。この後氏は、いかに原発が石油発掘や自動車事故に比べて死者が少なく安全かを説いている。

 同じ経営者でももう少し人間的で穏やかな野尻哲也氏がウオールストリートジャーナル日本版に載せた意見は「既存の原子炉の安全性を極力高めつつも、それらへ依存するのではなく、段階的に原子炉を減らせるよう代替手段の開発と省エネに時間をかけて注力する」として現実的な提案をしている。

 火力発電の効率化や有毒ガスの除去の高度化、シェールガスやオイルサンドの採掘、太陽光発電の公共施設や工場、商業施設への設置、洋上風力発電などの風力発電の見直し、日本の18か所の地熱発電の拡充などである。少なくとも氏の議論が世論をリードしてくれれば・・。

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