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大震災(10) パフォーマンス停電
節電、節電と どこも かしこも 薄暗い。
かような非常事態だから 仕方がないものの、なかには
「パフォーマンス節電なんじゃないの?」と 思えるものもある。
店内の電気は 煌々とついているのに 店の看板だけが 消してあるのだ。
電気の消費量を考えると、節電というより 消費者への
“うちは節電してますアピール“の方が 目的なのではないか。
それにしても 街が薄暗いと 困る。
無駄なネオンや 街頭テレビ、
それに うるさいBGMは いくらでも やめてもらってけっこうだが、
細かい場所で 電気が消してあるので 困ることも多い。
駅の改札では 料金表がよく見えないし、
スーパーでは 老眼も入っているこの目で
値段や 消費期限を読み取るのは 大変だ。
何より 気分が滅入る。
住宅街では 家中の電気はついているのに 門燈だけはどこも消している。
遅く帰って来て 自分で玄関のカギをあける主人のためにも
明かりはつけておきたいのだが このご時世だと 「非国民」だと
後ろ指を 指されかねない。
いくら みんなで力を合わせれば大きな威力に、といっても
一体 この一個の電球で いかほどの電力が 節約できるのか?
しかし 今や 実質よりも 見た目のアピールの方が重要なのだから
しょうがない。
海外では 日本人が災害時にも 協力しあって 秩序正しく暮らしていることが 驚嘆に値すると報道されている、と 度々聞くが、
別の見方をすれば 何でも「やりすぎ、行き過ぎ」のファシズム国家である。
「やれ」、とか 「ダメ」と言われたことは 何が何でも守る。
なぜそうするのかは もはや重要ではない。
結果よりも 「やっているという姿勢」が大事という
とても 非合理的社会なのだ。
それは まず 官僚たちの「工務店社長風作業着」に代表されるだろう。
別に 救援作業をやっているわけでもないのに
真新しい作業着を着て 会見されることに腹が立つのは私だけだろうか。
すべては 中身より 「見た目」なのだから 困ったものだ。
背広で被災地を視察すれば 非難されて 作業着ならOKとか?
そんなことよりも 被災者保護や復興のプランを示すことの方が重要だと
この国の国民は 思わないのだろうか?
ちなみに こうした国民性は はやくも小学生のころから 見受けられる。
担任の先生が 「・・・してはダメです。」というと、
クラスメートの方が 張り切って 「看守」の役割を果たしてくれる。
少しでも 先生の言ったことと違う事をしている生徒がいれば
ここぞとばかりに 躍り出てくる。
「あ~ぁ そんなこと しちゃ ダメなのに」
これが 人を罵るとか 暴力をふるうとかではなく
両面開きの筆箱を持ってきたとか、手提げかばんを二つ持ってきたとか、
液状のりじゃなくて スティックタイプの糊を持ってきた
というような時に 如何なく発揮されるのが、いかにも 日本らしい。
それは 一見 権力者のいう事をよく聞くという風にも 見受けられるが
実際には 自分たちで 横並びを強制し合う 息苦しい社会の風潮によるものだ。
政府や自衛隊が説得しても 集団避難に応じようとしない人々の心の底には
お上のいう事を聞くよりも 隣近所と足並みを揃えることの方が 重要という価値観が 深く沁みついているのかもしれない。
話を 節電に戻そう。
首都圏の主な電力の源であった
福島の原発が廃炉になろうとしているのである。
そこからまかなっていた電力を どのようにして 補給、
あるいは 消費カットしていくのか。
まさか このまま 国民一人一人に 門灯を消すことを奨励することで
乗り越えることはできないだろう。
中途半端なパフォーマンス停電では 実質的な節電よりも
消費マインドの冷え込みや 国民の活力低下といった 負の側面の方が大きくなりそうである。だいたい その程度の節電で この窮地を乗り切れるとは思えない。国民から メガネや鍋を取りあげて 武器にしようとしていたような時代と同じようなやり方を通そうとしているのなら 結果は 目に見えている。
今こそ 国のトップによる 施策や 復興ビジョンが示されるべきなのに、何事も「注意深く見守りたい」「考えていきたい」の繰り返しでは 記者会見の体裁は整っていても 国として破たんしていたハイチの宰相と 言っていることの中身のなさは変わりない。
だいたい テレビで一日中 「コンセントは抜いておこう」なんて いくら未曾有の災害に遭ったとは言っても 21世紀の先進国が流すCMとは 思えないし。
義援金活動や 支援物資はありがたいが そろそろ 被災者は 今後の復興計画を求めている頃では ないだろうか。ゴールがあっての 避難生活と思いたい。
頼むよ 日本。
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