こんにちは
ボクはこの地震で多くの事を学び、これからを危惧するとともに日本の将来が見えたものと思います。
高度成長期が終わり、精錬された日本経済の赤錆が国民の生活を蝕もうとしているまさにその時に起こってしまったこの大災害。
もしかしたらこれはいろんな意味での機会(チャンス)なのかもしれません。
つい先日この地震を『天罰』と表現し多くのバッシングを受けた知事さん、、、ボクはあの人のことは”失言おじさん”でいいと思うんですが、全体的な論理は素晴らしく馬鹿げたものです。「自分に賛同しないものは地震と津波で被害を受けて当然」という本音が聞こえてきましたから。
しかしあの人の言う我欲というものなのかは知りませんが、確かに日本は赤々と錆び付き、黒々と焦げ付いてしまった悪習や、もはや手に負えない政治腐敗が残っている現状があるのも事実。このような大災害でもない限り国民全体の意識が変わることが難しいという意味では、『洗い流す』という言葉はぴったりと当てはまると思います。
これはあくまでカナセウの主観的な憶測ですが、今後議論されるであろう事は以下
・原子力発電の廃止
・食料自給率の大幅上昇
・日本経済の東京一極集中の問題点と地方拡散の是非
・TV局・各メディアの役割
・地デジ化への疑問
まず、原子力発電について。そもそも地震大国ニッポンに原子力発電は危険すぎやしないか?というのは改めて誰もが感じ得たことだと思います。今は現場で懸命の措置をしている作業員を信じるしかないため東京電力への批判は野暮でしかありませんが、時が来たら必ず原発反対運動は活発化し、政府も決断を迫られるでしょう。
次に食料自給率。実はこれは地震が起こる前からも考えていたのですが、農業産業を活性化しないと経済が悪化した時に国としての体力が無くなりマズいのではと思います。この地震でも食料不足で困っている地域もあることですし、国策の優先順位としては充分に高いものとして政治家さんたちには動いてもらいたいもの。
地方の過疎化や後継者不足、国の対策が弱いために農業全体の所得が低いのも、これまでの悪習による問題であるとも認識するべきです。
近年では農業も新会社法によって一般企業と同じように一つの会社として経営できるようになりましたが、農協との関係や小作農業から差別化など問題は山積みです。ボクの家も米農家なので、社会人経験をした後に真剣に向き合えればと考えています。
そして今回露呈してしまった日本経済の脆さ。
地方議員や知事がいくら問題と提起しようとも聞き入れられなかった地方の活性化も、もしかしたら進むかも。
東京に本社を置いている企業は数多くありますが、地震被害、停電や交通の麻痺によって営業ができなくなるなど誰も予想できなかったでしょう。会社に行きたくても行けない、電気の供給が限られていていることでの業務の大幅縮小など驚いています。
今までこれほどの大規模な災害がなかったために東京という場所は何処か神聖化し、地方で起きる災害をどこか遠くで起きているような感覚をもった人が多いのではないかとボクは感じていましたが、決して他人事ではないことがわかったのではないでしょうか。この東北地震で危機感を抱くことはきっと新たな変化を生むいい機会だと思います。
最後にメディア。
なぜこの災害時に視聴率を気にした報道をしてしまうのか?甚だ疑問です。民放各局が普段対立していることは理解していますが、このような非常事態にはそんな諍いなど止めて協定を結び、より中身のある報道をするべきかと思います。
全てのチャンネルで同じ情報はいりません。被害情報を流すチャンネル、政府発表などの情報を伝えるチャンネル、各地避難場所や災害お役立ち情報を伝えるチャンネル、、等という風に分けてもらえると嬉しいです。
というか、停電してしまえばTVは見る事ができないわけで、バッテリーを標準内蔵化したりインターネット配信の強化が必要なんでは??
地デジ対応よりも”災害対応”してほしいところ。ごちゃごちゃといらない機能つけて値段高くする前に実用的なTVを売ってくれ(苦笑)
まあ、専門知識なんて全然ないので詳しいことはわかりませんが、これまでの悪い構造が少しでも変わってくれたら嬉しいです。世界各国が賞賛する日本人の精神、これがあればできますよ。
See you.
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