日本への一時帰国のため、スイスの自宅を出発したのが10日(木)のお昼頃。
このときは、まだ日本での大地震前でした。
フランクフルトで乗り継ぎし、飛行機は定刻通りに出発し、成田到着は11日(金)の夕方の予定でした。
予定の到着時間より30分くらい早まるぐらいの予定でした。
しかし、到着近くにフライトマップを見てみたら、長野上空くらいで、飛行機が旋回している感じでした。
その直後、機内アナウンスで宮城県での地震を知り、関東も揺れたので待機中とのことでした。
この時は、震源地が宮城県ということだったので、首都圏への影響がこれほど出ているとは知らず、「少ししたら到着するだろうなぁ」と気楽に考えていました。
しかし、その後、機内アナウンスで流れてくる情報だと、「成田空港の職員も非難している」「成田への着陸許可が下りない」ということで、徐々に不安が・・・・
着陸しようとした直前に再度地震が起こったらしく、結局、私の乗った飛行機は成田空港ではなく、一時的に北海道の函館空港に向かうことに。
東京に来る、ということで、コートを持って来ず、薄着で着てしまった旦那さま。スイスより寒そうな北海道にワイシャツ姿で向かうことに。
1時間弱で無事に函館空港に着陸できたのですが、その頃には成田空港はクローズになっていたので、羽田空港へ再出発できるようにするか、函館空港でステイになるか決まらず。もし函館でステイするとなると、成田空港で行うような入国手続きを函館で行うことになったりするので、色々と大変らしく、機内で待つこと4時間強。その間、客室乗務員の方々は、私たちが少しでも快適になるように、ということで、飲み物や言葉をかけてくださったり、また「アナウンスがあるまでは電子機器も使用OK」ということで、携帯などが使えるようになり、機内で久しぶりに日本の携帯の電源を入れ、ワンセグを。
その時に、今回のこの大地震の被害の大きさを知りました。
まさか、首都圏の交通網がマヒしているとは、実際に地震の揺れを体感しなかった我々としては、驚くような状況が映し出されていました。
つながりにくいメールで何とか家族と連絡を取り合い、ワンセグで状況を見ながら、「羽田に到着できても、その後大変だな」と思っていたら、最終的に函館空港にステイが決まり、航空会社が宿泊先も手配してくれて、23時ごろ無事にホテルに到着することができました。普通では有り得ない、パスポートのスタンプが「HAKODATE」
首都圏での会社帰りの方々の帰宅難民の状況や余震が続く状況を見て、ほとんど揺れを感じることなく北海道で室内にいられることに大変感謝しました。
ひと晩、函館で過ごし、翌日、出発できるか、出発できても成田か羽田か・・・・など、分からない状態ながら空港へ。
予定よりも出発は遅れましたが、無事に飛行機は出発でき、成田空港へ。当初の予定のほぼ24時間遅れでした。
しかし、機内で4時間以上待っているときも、出発が送れているときも、機長や客室乗務員の方々が逐一状況を教えてくれて、暖かい心配りをしていただき、安心することができました。
機内を降りるときも、その後の交通手段とかに時間がかかるだろうからということで、機内にあるペットボトルや缶の飲み物、スナックを提供してくださり、サービス業ってスゴイなぁって感じました。
成田空港からは、高速バス、成田エクスプレスなどの運行はストップしていて、電車も1時間に1本という状態だったので、とにかく来た電車に乗り、通常であれば2時間くらいで到着できるはずなんですが、4時間近くかかり、無事に実家に到着
実家に帰宅するのに、ほんとうに長い道のりの一時帰国となりました。
しかし、私も旦那さまも元気で、それぞれの家族も元気で、家に被害もなく、元気な姿で会うことが出来て、感謝しなければと思いました。
大変なときに一時帰国になってしまいましたが、時差を気にせず、連絡を取り合うことができて、逆に良かったかな、と思うことが出来ました。
10日ばかりの滞在期間。家族と一緒に過ごしながら、普通の生活が送れることに感謝しながら過ごしたいと思います。
そして、Facebookやメールなどで、私や家族の安否を心配してくれたスイスの友人、日本の友人達。
どうもありがとう
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