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洗濯物の効用

 
 
 
しばらく 雨や雪が続いたために 我が家の子供たちが 叫び始めました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ママー 洗濯物が 富士山!
 
 
 
パンツが ないーーーっ!!!
 
 
 
昨日は 久々の好天でしたから 張り切って 
たまりにたまった 洗濯物を 干しましたとも。
 
 
 
やはり 天気がよく 
洗濯物が よく乾く日というのは 気持ちがいいですね。
 
 
 
家事の中で 何が好きかと言うのは 人によって ずいぶん違そうですが
わたしは この洗濯物干しに やたらと達成感を感じるタイプのようです。
 
 
 
 
アメリカでは 乾燥機を愛用していたので 手干しは 3年ぶり。
さぞかし 苦痛に感じるのかと思っていたのですが どっこい、
これが けっこう 楽しいのです。
 
 
 
 
アメリカでは どんな家でも 洗濯機と乾燥機が ついています。
それも キングサイズの毛布や布団まで 
その日に洗って 乾かせるような 巨大なサイズのものです。
天候に関わらず どんなものでも 洗えるのは 本当に助かりました。
 
 
 
 
家事の中でも 特に洗濯は 一昔前に比べると ずいぶん楽になりました。
 
 
 
日本は いまだに 都心の家電量販店でも 
二層式の洗濯機が 売られているような不思議な国ですが 
それでも 洗濯機が 使えるだけ まだ マシです。
 
 
 
先日、北朝鮮の映像を見 たのですが、
女性たちが 極寒の中 川に並んで 棍棒のようなもので 洗濯物を 
一心不乱に 打ちつけながら 懸命に 洗っていました。 
21世紀の現代でも 国によって これだけの差がある。 
心の底から 文明国に生まれてよかったと思ったものです。
 
 
 
しかし 洗濯は ほぼ自動化されたものの、
日本では なぜか まだ 手で干すという作業が 一般的ですね。
 
 
 
一方の アメリカでは 乾燥機が 超パワフルです。
どんなものでも 1,2時間で ふわふわに乾いてしまいます。
雨だろうが 雪だろうが 
冬だろうが 夏だろうが 
朝だろうが 夜中だろうが  一切 関係なし!
 
 
アメリカの主婦の 洗濯の作業は 
洗濯機に 衣類をつっこみ、洗剤を入れて スイッチオン。
できたら 洗濯機の中のものを 隣の乾燥機に そのまま移します。
この距離 10センチ。
機械の中の物を 右から左に移動させるだけで 完了なのです!
 
 
 
しかし 不思議なことに 
日本からきた駐在主婦の中には 乾燥機を使いたがらない人がいます。
 
 
 
衣類が痛みそう。 
洋服が縮んだら 嫌だから。
使ったことがないので 使い方が わからない。
電気代を 節約したい。
 
 
 
 
びっくりしました。
 
 
 
 
こんなに便利なものが もともと家に備え付けられているのに 
どうして 使おうとしないの?
 
 
 
確かに 日本で買った コットン100%の衣類は 縮みます。
しかし アメリカでは 乾燥機使用が当たり前なので 
ほとんどの衣類には 最初から化学繊維が混ぜてあって 
乾燥機に入れても 縮まないように 加工してあります。
 
 
 
乾燥機の使い方は 超簡単。
タイマーをひねって ONにするだけ。
ファジーや コンピューター制御などといったハイテクは 一切 なし。
説明書を読む必要もなく 子どもでも 使えます。
 
 
 
電気代は アメリカでは セントラルヒーティングなので 
日本に比べると お高いですが、
衣類が 1時間でふわふわに乾く利便性は お金にかえられませんし、
それ以外に 家の中で使っている電力がすごいですから 
乾燥機を使わないぐらいで 大幅な節約になるとも思えません。
 
 
 
それよりも アメリカの強力な乾燥機で タオルを乾燥させると 
自然干しとは違って  仕上がりが ふわふわになるんですよね。
それに 外干しした時のような 外気のにおいがつかず 
柔軟剤の いい香りがします。
 
 
 
確かに アメリカの乾燥機を使っても ジーンズなど厚手の衣類は 
ボタンや チャックの周りだけ いつまでも 濡れていたりと 
時間が かかります。
しかし ニューヨークは 空気がとても乾燥しているので、
部屋干ししておけば 朝干せば 昼ごろには乾いているぐらい 
超高速で 乾きます。 日本のように 早朝から夕方まで干しても 
じめっとしている、 なんてことは ありえないのです。
 
 
 
ただし 部屋干ししたジーンズは 
まるで 魚の干物ように パリパリになります。
足なんか 入れられないんじゃないかっていうぐらい 
ペッタンコの パリパリ。
 
 
 
タオルも すぐに乾きますが 出来上がりは まるで サンドペーパー。
これで 顔を拭けば 血まみれに なってしまいそうです。
 
 
 
つまり アメリカは その気候や 生活条件から考えても 
部屋干しや 外干しをするメリットはあまりなく 
乾燥機の方が よっぽど手早く 手軽に 
柔らかく 仕上がるというわけです。
 
 
 
しかし 日本では 乾燥機はまだ 一般的ではありませんね。
いろんな機種が発売されているようですが いかんせん、
電力が弱く また スペースの問題があるので ものすごく小さい。
これでは あまりたくさんの洗濯物は 入りそうにないですし 
時間も かかりそうです。
 
 
 
聞いてみると 多くの方が 乾燥機や 乾燥機能つきの洗濯機を
購入されるものの あくまでも 天気の悪い日や 乾きが悪かった日に 
補助的に使われていて 乾燥機メインで使っていらっしゃる方は 
まだまだ 少ないようです。
 
 
 
どうして これだけの文明国にありながら 
洗濯物を天日で干すというような 原始的な行為をしているのでしょう。
 
 
 
 
 
わたしは これは 主婦の「こころの問題」とも関係があると思います。
 
 
 
 
 
もちろん 昔からの習慣とか 
光熱費を できるだけかけたくないという国民性とか 
エコだとか 神道のお日様信仰とか 
日本人特有の理由が いろいろあるでしょう。
 
 
 
しかし 私は目の前のベランダで はためく洗濯物を見て 思うのです。
 
 
 
外干しは 主婦が最も お手軽に 
達成感を 感じることができる家事 なのではないかと。
 
 
 
朝 起きて すぐに洗濯機を回し、
そして できたら 外に出て 一枚一枚 干していく。
 
 
 
子どもの靴下のサイズが ずいぶん大きくなったなぁと成長を感じたり
夫の 下着のゴムが 伸びていることがわかったり
洗濯物を干すことで 家族のいろんなことが わかります。
 
 
また 冬の天気の良い日の朝、ベランダに出るのは 寒いですけど
外気に触れることで 
家に居ながらにして 体のスイッチが 入るような気がします。
全身で太陽の光を浴びることで エネルギーがわいてくるようですし、
洗濯物が乾きそうな 天気の良い日は 
それだけで いい日になりそうな気がします。
 
 
 
そして さまざまな大きさと形の洗濯物を キレイに干せたときの充実感。
 
 
 
実際 干し方がうまいか下手かで 
渇きぐあいや 洗濯物の仕上がりが かわってきませんか?
上手に干せた洗濯物は 
まるでアイロンを当てたようにパリッとして キレイ。
 
 
 
毎朝 こうして 整然とはためく洗濯物を見ると 
「ワタシ やったわ!」という 
まるで 大きな仕事を終えた時のような 達成感を感じるのです。
 
 
 
 
 
もちろん 一枚一枚手洗いしたわけではなく 
ただ 濡れた衣類を 並べて干しただけなのですが
こんなに手軽な作業で 大きな達成感を得られ
それを 視覚的にも 確認できるところが ポイント。
 
 
 
きっと 日本の主婦から この作業を取り上げ 
すべての家庭で いつでも どんな日でも 
すぐに 洗濯物が乾く乾燥機が導入されたら 
精神のバランスを崩す人が 続出するんじゃないかとすら思うのです。
 
 
 
だから 日本の主婦は アメリカに行って 巨大な乾燥機を目の前にしても
まだ 手干しをして 抵抗するんじゃないかと 思うのです。 
ひょっとしたら 二層式にこだわっている高齢者の方々も 
洗うという行為そのものに 達成感を感じたいがために 
全自動への切り替えを 無意識に 拒んでいらっしゃるのかもしれません。
 
 
しかし 実際には 外干しは あまりよくないんでしょうね。
 
 
 
乾燥機の方が 洗濯物が痛みそうというイメージがありましたが 
いざ 外干しをしてみると 太陽光線で 繊維が傷み 
色が あせる あせる・・・。
 
 
 
アメリカであれだけ乾燥機を回しても大丈夫だった 子供たちのTシャツが
日本の夏の光に照らされ 退色するわ 繊維は痛むは 首回りは伸びるわ・・・・ あっという間に ヨレヨレになりました。
 
 
それに 外干ししたものを取り込んでみると 
外の匂いが たっぷりついています。
これが お日様の匂いで 健康的だというイメージがありましたが 
光化学スモックや 大気汚染が 問題になっている現代。
 
 
 
 
自宅に停めた車が しばらく乗らないと あっという間に汚くなったり 
物干しざおを 雑巾で拭くと真っ黒になるんですから 
日中 洗濯物を外に干している間に いろんな汚染物質や 花粉 
中国からの黄砂や ごみ ほこりなどが 
たっぷり ついているのでしょうね。
 
 
 
そう考えると 衣類や それを着る 我々の体には 
外干しの効用は あまりないのかもしれませんが、
日本の一部の主婦の 心の健康維持には 洗濯物を干すという行為は 
たいそう役立っているのではないかと 思うのです。
 
 
 
 
 
 
 
ただし、
取り込んでから先の作業は別問題。
 
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ニューヨーク駐在生活ありのまま

http://blogs.yahoo.co.jp/sabenukey

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