12日(土)雪。昨日の講演会は50分という時間制限があったが、7割くらいは話せたかなと思う。質問の時間に各国に教務室がないという話に同調して、そう言われれば新潟地震の際一時教務室がない期間があって、生徒も教師も生き生きしていたような気がすると。
阪神淡路大震災の際も、神戸の教師のレポートに「みんなバラバラがいい」というのがあった。教科書、制服、教務室、集会もないバラバラな毎日が生徒や教師の活動を創造的にしたという内容だった。文科省を廃止せよ。私は極端なことを言っているのではない。
終わって新潟駅前で7人で飲んだ。大学の先生が二人。最近の学生の様子を聞くことができた。大学生の不登校の話。子どもに問題が起きると、すぐに母親が出てきて、自分の子は悪くないのに、周りが悪いと抗議してくるのだという。愕然とする。
エジプト・ムバラク政権が倒された。勿論歓迎に値するが、今後の行方は不透明だ。長らくこの独裁政権を支えていたアメリカは手のひらを返したように民衆の行動を支持する側に回った。中近東に広がりそうだが、北朝鮮に是非飛び火してあの政権を倒したい。
北方領土をめぐる管首相がメドベージェフ大統領の訪問を『許し難い暴挙』と述べたことをめぐって、又首相叩きが起きている。弱腰外交と非難したかと思えば、今度は外交センスがないとか、相手を刺激し過ぎだと非難されている。マスコミもそれを煽る。
前原外相はロシアに行って、「管首相の発言は国民の声を代弁したもの」と言ったそうだが、その通りではないのか。尖閣問題、北方問題、沖縄問題等外交問題について、自民政権は勿論民主党もきちんとした主張ができないのは情けない限り。主張は主張である。
小泉政権が進めた労働に関する規制緩和は非正規労働者(教育現場では臨時教員)を激増させた。臨時教員は昔からあったが、それは産代とか病休を補う意味での臨時だった。新潟の場合は加えて学閥による不透明な差別があった。当然裁判があり勝訴した。
私の周辺には素晴らしい臨時教員が何人もいた。彼らの雇用期間は長くて1年だ。臨時であろうと子どもたちや親と接する仕事は正規教員となんら変わらない。今臨時教員は増え続け、05年に比べ09年には1.25倍の7万5487人にまでになった。安上がり政策だ。
日本の教育予算がOECD加盟国中最下位クラスであることは以前報告したと思うが、教科免許を持たない教師に免許外教科を持たせるいわゆる覆面教師に違法行為を公然と行わせている恥ずべき国でもある。これに抗議に声を上げるべきは保護者のはずだが・・・。
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