紫の風が身体を包み 冷えた吐息の一吹きで
一つの華がまた散った
それは偶像であり誘惑であり でも確かな命を持っていた
時には幸を 時には苛立ちを抱いたその姿は
私自身が葬ることで 永遠へと変わる
さらば花ビラ さらば私よ
カタチを変えてまた逢う君を 大人になった私が迎えよう
輝き微かな抜け殻は やがて腐葉土となって
老いた未練もしがらみも 解す。
新たな息吹とその中の 萌ゆる華の芽生えこそ
君の残した財産で 険しい道の導きなのか
まるで底のない焦燥感 紫の風はまだ、追いかけてくる
左胸は危険を察して 飛び跳ねるように私をせかす
汗とともに身体中の血が 小さな毛穴から流れ出るような感覚
恐い 怖い そんな怯える私を励ます、君の遺言
何も無ければ私は墜ちて 死を待ちわびただろう
儚いけれど 意味は深い
さらば花ビラ さらば私よ
それは叶う事のない希望 そして朽ちる事もない
さらば君よ さらば私よ
君がどんな想いで生けたのか まだ掴めないけど
私は君が大好きで 大嫌いだった
惑わす君のしたたかさに 今なお惚れる
さらば花ビラ さらば私よ
心の中に建てたお墓に 今君は眠る。
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