おはようございます
本日は前回・前々回書いた、記事の続きです。
前回までに騎馬民族の技術者などに対する考え方をまとめましたが、その騎馬民族の考え方は、「怠け者の基準」にも特徴があります。
遊牧民(騎馬民族)が住む土地は過酷な環境です。
基本的に彼らは家畜たちを連れ、常に牧草地を探して移動していますが、もし、移動した先に、牧草が全く無ければ、その一族は全滅。
また、牧草が豊富になるのは夏ですが、夏は約1ヶ月しかありません。
そんな環境なら、私たちは「アリとキリギリス」のように、
「夏のうちに、牧草をたくさん刈り取って保存し、長い冬に備えればよい」
と考えがちです。
しかし、これは農耕民族の価値観。
当時のモンゴル人に言わせると、このような発想は、怠け者の考えとみなされてしまいます。
何故なら、そうすると、夏に貯蔵した牧草で養える家畜しか飼えなくなってしまう。
それでは、飼える家畜の数の限界が見えてしまうという理屈です。
故に優秀な遊牧民とは、可能な限り家畜を増やし、常に、その家畜を養うだけの牧草地を探すことができる人間を指します。
はい、ここで歴史講座は終わりです。
今回は騎馬民族と農耕民族は違うね~というお話でした。
言葉を置き換えると資本主義そのまんまですよね。
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