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人前で意見を言うことの難しさ

 
最近の私は ちょっと調子に乗って 言いたい放題吠えていた。
でも、誰かを傷つけたわけじゃないし 個人攻撃をしたわけではない。
( 勝手に攻撃されたと感じた人のことは 知らない )
海外にいたからこそ 肌で感じた 日本や日本人への危機感を 伝えたかっただけだ。
ただ 言いたいことは できるだけはっきりと書くというのが私のポリシーなので
愉快痛快? 毒舌? 辛口? わさび大盛り?で、
日ごろ 口に出せない分 ここでは大声で 言った(書いた)。
 
 
はっきりと書くために わたしは けっこうなリサーチを重ねている。
たくさん本を読んでいるし 新聞や雑誌、ニュースもよく見るようにしている。
書くときも なるべく「言い切り型」にするために 推敲を何十回もする。
 
 
わたしだって 人前で自分の意見を 言うのは怖い。
言い切るだけの 自信がないときも ある。
ビビったり リサーチ不足で 表現が丸くなりがちになるところは 
さらにデータを集めたり 取材したりして、できるだけ核心に近づこうと 
腹をくくって 輪郭を彫り直す。
 
 
一つの原稿を書くのに 最低5時間はかけているかもしれない。
何度も何度も書き直しながら 「 あんたは何が言いたいんだ 」と 
いつも 自分に問いかけている。
どーでもいい文章を わざわざ ブログに書くつもりはない。
伝えたいことがあるから それを書くのだ。(わたしの場合ね)
 
 
 
人前で自分の意見を言う、ということ。
 
 
 
みなさんは 一体 何人の人の前で 自分の意見を述べることができるだろう。
「あなたは どう思いますか?」と言われて
その場で すぐに自分の意見をまとめて みんなの前で 発表できるだろうか?
 
 
 
アリゾナ州の移民法について どう思いますか?
天皇制度について どう思いますか?
消費税について どう思いますか?
北朝鮮問題をどうしたらいいと思いますか?
 
 
 
意見というのは 一本筋が通っていなくてはいけない。
おもしろい、とか いいと思う、というのは 意見でなくて 感想だからダメ。
 
 
 
たいていの日本人は 考えをまとめたり 発表することに慣れていないので
こうやって 個人的な意見を求められると 目を白黒させて しどろもどろになる。
 
 
簡単に 答えが出せるような問題ばかりではない。
だからこそ 話題にする価値がある。
正解もない。 だから アメリカ人は 堂々と 自分の考えを言う。
右だろうが 左だろうが いいのだ。 
個人的な見解であり 意見なのだから 自由に発言すればいい。
それが すなわち 「言論の自由」ということだ。
 
 
 
「アリゾナ法は すばらしい」 「人種差別を招く悪法だ」
「天皇制度は 廃してもいい」 「女性天皇も含めて存続するべきだ」
「税金はすべて廃止してもいい」「15%課税しないと やっていけないだろう」
「北朝鮮は 間もなく崩壊すると思う」 「対話をあくまで重視すべき」
 
 
 
日ごろ 自分が考えていることを そのまま言う。
賛成か 反対かを はっきりと伝える。
もちろん 相手の立場や その場の空気を読み 
目の前にいる人に対して失礼になったり 非常識な発言にならなければ 
種々多様な意見は あれば あるほど 面白い。
 
 
 
しかし それを 大勢の人の前で 発表するとなると また 別次元の問題だ。
なぜなら 論文にまとめて紙で提出するのと違い、聴衆からの反響があるからだ。
 
 
 
 
昔 都内の大学の弁論部に所属する若者たちが 
新宿駅前でスピーチをしているのを 聞いたことがある。
 
 
 
所詮、といっては申し訳ないが 社会経験ゼロの10代の若者がいう事だ。
 
 
「税金をなくせ」とか
「大学を無料にしろ」とか
「若い女性は 肌を露出するな」とか
「献血は大事」とか
 
 
オトナから見れば 主義主張とまで言えないような
甘ちゃんな「たわ事」ばかりだった。
 
 
 
でもね。
 
 
 
それが どんな内容であったとしても あなたは 18歳で 
新宿西口駅前の 通勤通学の何万人という群衆に向かって 
自分の考えを メガホンを使って話すことができるだろうか?
 
 
「馬鹿いってんじゃねぇ」
「おととい来やがれ!」と 野次を飛ばすのは簡単だ。
 
 
 
自分の意見を持ち それを大衆に向かって 自分の言葉で話すというのは
ものすごく勇気のある行動だと思う。 誰もが 簡単にできることではない。
わたしは 彼らの意見の内容よりも その心意気に 感服した。
 
 
 
特に日本は 意見を 人前で表明しないことが良しとされ、
ほとんどの人が 自分の考えを 公の場でいう機会を与えられないまま大人になる。
 
 
 
意見を言うと 生意気とか 自慢屋と言われ
「そういう考え方をするやつ」とレッテルを張られる。
単に 「文句言い」の一言で 片づけられることもある。
 
 
ちょっと変わったことを言うと すぐに それを 発言した人の人格に結び付ける。
 
 
 
海外で教育を受けたり 仕事をしてきた人が 一番困るのが これだ。
私も 社内の会議で Aという案に対して 一部 納得できなかったので反対意見を述べたら
 「 お前は A案を考えた@@さんのことが嫌いだから 反対するのだろう 」と
プライベートな問題にすり替えられて びっくりしたことがある。
 
 
 
意見は意見、人格は人格。
 
 
 
意見を述べるということは 同じグループの中に 必ず違う意見を持つ人がいることを知ることでもある。
これから さらに国際化が進めば 同じ会社の中でも さまざまな背景を持つ人が 
それぞれのカルチャーに基づき意見を述べる。 
絶対 賛同できない意見、信じられない見解もあるだろう。
 
 
 
でも 各個人の考えは 違っていて当たり前。
意見は言うだけでなく さらにそれに対して 自分が賛成するのか 反対するのかで
次なる 意見の表明へとつながっていく。
 
それが お互いをより深く理解する対話になるのか、
かるーく流せるスキルを身に着けて 波乗り気分で楽しむか、
はたまた 怒鳴りあいのケンカになるのかは あなた 次第。
 
 
 
意見が言える 頭と口。
異なる意見を聞くことができる 耳と心。
 
 
これからの時代 どこの国で 誰と生きていくにしても
一番 大事なスキルじゃないかなぁと思うのですが いかがでしょう?
 
 
 
 
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