以前に書いた(☆)が、私は大学へ通いながら、キャンパスの
アドバイジング・センター(学生相談課)で4年間働いた。
そこで働いている間、2回、大学のアドバイザー(学生指導員)
を採用する委員会に生徒代表として参加した。
生徒代表といっても、私は、
①アドバイジング・センターで働いていて、
②(年はいってるが)現役の大学生である、
ということから、短絡的に選ばれただけ。
この委員会(英語では The Hiring Committee)は、
大学の教授、アドバイザー、職員、生徒の10人程から成り、
採用のプロセスを全部こなす。
といっても、参加した2回のうち1回は、
アドバイジング・センターのディレクターの採用
ということだったが、
ディレクターの代理をしていた女性しか応募
していなかったので、ほとんど形式のみだった。
もう一回の方は、プロセスをきちんと順序を踏んで行われた。
これが、結構面倒くさい時間がかかる。
①履歴書の選別から始まり、
②リファレンス(身元照会先)への電話による照会
③本人への電話面接
④面接
⑤選出
⑥オファー
というプロセスを委員会のメンバーが全て行うのだ。
この履歴書の選別プロセスは結構うーんと考えさせられた。
州立大学のアドバイザーの応募数はかなり多く、
何十通ときていた。
それをテーブルに並べ、全員で目を通していくのだ。
あまりの多さに、委員長の鶴のひと声。
「大学院へ行っていない人の履歴書はこちらに寄せてください。
修士号を持っていない人は、今回は考慮しません」
へえーーーっ やっぱり学歴って大切なんだー
と思ったのを記憶している。
まあ、アドバイザーは教員と同じく、アカデミックの部類に
入るので、致し方ないのかも知れないが、
なんか、思いっきり白黒はっきりした選別の仕方だった。
一つ抜きん出るためには、学歴はやはり役立つ、ということか。
その後、段階を踏む度に選考が進み、候補者が少なくなっていき、
最後に面接にこぎつけたのは3人。
面接後にまた全員で集まり、意見を交わす。
そのアドバイザーのポジションを勝ち取ったのは
リサという20代の女性。
今でも、覚えているのが、全員の一致した彼女に対する印象。
She is peofessional and poised.
訳すると、彼女はプロフェッショナルだし、とても落ち着いていて、
準備OKみたいだね、って感じかな。
(この poised という単語、日本語でぴったりした意味が
思い浮かばない・・・。Self-assured な感じなんだけどな)
とにかく、基本的に民主主義にのっとって、選ばれた彼女。
今でも、キャンパス内で移動こそしたらしいが、
同じ大学で働いている、と知り合いに聞いた。
こういうのを経験してしまうと、
人事の人って大変だなあ、と思うと同時に、
私の履歴書も、トランプみたいに
誰かの机の上で、他の人との履歴書とシャッフルされたり、
応募先で、あーだ、こーだ言われてきたんだろうな、
と容易に想像がつくようになる。
ま、しょうがないか。
人生、選択し、選択されるものさ(なんちゃって)。
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