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廃止したい日本の学校習慣(4)
日本人が 子供をアメリカの現地校に通わせて 一番驚くのがコレでしょう。
始業式がない。
現地校の初日、
何時にもまして緊張する母子は なぜか濃紺のお受験スーツのようなものを着込んで登校し、
フツーのTシャツとGパンで集合するアメリカ人の中で、
自分たちが固く信じてきた常識がまったく通用しないことを 全身で悟ります。
もちろん 全校生徒が集まって 校長先生の話を聞くこともありません。
始業ベルが鳴ると同時に、さっさと教室に入って授業が始まります。
これが アメリカ流。
日本人にとっては すごく「 いきなり 」な感じがして とまどうものですが
いざ このパターンに慣れると 今まで なぜ 始業式や終業式なるものが必要だったのか
不思議に思えてくるのです。
あんな無駄なものは ない。
1年間に3学期。
なぜ 学期が始まり 終わるたびに 校長の訓示を聞かなくてはならないのか。
だいたい小学校のような場所では 1年生から6年生までの年齢差が大きすぎて
誰もが理解できる内容にしようとすると 本当に くだらない当たり障りのない話しかできないわけで。
それも 毎回 時節によって 話す内容は同じ。
1学期ならば 「新しい学年の始まりです。新1年生に親切に。」
終業式には 「夏休みも規則正しい生活を」。
休みが明ければ 「夏休み気分を改め 運動会や学芸会にがんばろう」。
あとは いわずもがななので省略しますが
私が30年前に聞いた自分の母校の校長の話を カセットテープで流してもいいぐらい
似たような話が 毎年繰り返されているのです。
生徒たちは この校長のつまらないありがたい話を聞くのと 教科書を受け取るためだけに
半日 登校するのですから ご苦労なことです。
授業時間が足らないとか 指導要領の充実が叫ばれている昨今、
一年に6日間も このような日が用意されていると思うと 本当にもったいない。
さっさと授業を始めればいいのにと思うのです。
だいたい 学期が始まって 終わるというだけで「式」なんて そもそも大げさですよね。
日本式に慣れ親しむと まるで「式」という助走期間がないと
いきなり授業には臨めないような気がしてしまいますが
実際には そんなことはないのは アメリカでも体験済みです。
「式」として大々的に執り行うのは 入学式と卒業式で 十分だと思います。
ところが 当の学校側は 1年に6回の「式」だけでは足りないと思われるようで、
子供たちの通う学校では 「毎週」全校集会だの 朝会だのが開かれているようです。
私も 一度 なりゆきで参加してしまったのですが
始まるまでの10分以上、体育担当の先生でしょうか、
あそこの列がゆがんでいるとか あっちの方で 頭がぐらぐらしている連中がいるとか
前にならえとか 休めとか 小さく前にならえとか
ぐちゃぐちゃ小言が 多いのなんのって・・・・
子供たちを無駄に待たせるから退屈するわけで さっさと始めればいいのにと思っていたら
教頭の登場です。これまた 内容のないカスカスの 大変コンパクトなお話で
それなら わざわざ運動場に集まらなくても 校内放送で済む程度じゃないの?とか
そもそも全校生に朝から聞かせるほどの話か? という疑問だけが 残りました。
毎週 話のネタを考える先生の方も大変なようで 自分の飼っている犬の体調とか
かなり個人的な雑談まで飛び出していましたので、無理に話をつくってまで朝会を定例化しなくても
全校生に話があるときだけ 臨機応変に集まるようにすればいいのではないでしょうか。
そして もう一つ。
日本に帰ってきて はじめて 朝会や始業式と言う言葉を知った娘からの疑問。
「なんで 立ったまま 話を聞かないといけないの?
疲れちゃうよ!!」
確かに。
(アメリカでは 子供たちは床に座って話を聞きます)
2学期明けの始業式では 私の時代でも 灼熱の太陽光線と
校長のあまりの長話に 倒れる子が続出でした。
聴衆を立たせているのならば なるべく話は手短に終わらせるのが
社会人としての マナーですよね。
日本の企業は 従業員からも 外国人からも 無駄な会議が多いと指摘されています。
利益と効率を追求するはずの企業現場で 無駄な集まりがやめられないのは
こうした無駄な集会に強制的に参加させられ続けて 感覚がマヒしているからかもしれません。
無理無駄のない社会を目指して
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