おはようございます。
本日はちょっとした歴史の小噺です。
江戸時代後期にアメリカから黒船が浦賀沖にやってきたとき、多くの人には黒船が見えなかったらしいです。
テレビの歴史番組などでは、黒船来襲に人々が大騒ぎになったような光景が描かれていますが、実際には「一体、どれが黒船なんだ」という人が多かったそうです。
別に黒船が海の向こう遠くにあって見えなかったとかいう話ではなく、鉄で出来た蒸気船で走る「船」という概念が人々になかったため、それが「船」だ とはどうしても認識できなかったようです。
おそらく人々の脳内では「船」というものに全く違った概念があって、黒船の姿は彼らの中では、「船」という分類 に入るような代物ではなかったのでしょう。
この話はアフリカでも同じです。
私たち先進国の人間が当然のように考え、行動することも、彼らにとって概念の外にある出来事としてとらわれることが少なくありません。
日本人とアフリカ人のすれ違いは多くの場合、こういった小さいことを認識していないために起こるのです。
でも、よくよく考えてみると、私の認識は私の中だけのものであり、他の人から言わせれば概念の外の出来事も含まれているかもしれません。
案外、人と人のすれ違いはこういったことから起こるのかもしれませんね。
現地人スタッフや日本人スタッフとのすれ違いを少なくするために、ぼんやり考えていたことを記事にしてみました。
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