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廃止したい日本の学校習慣(3)

 
 
前回の上履き廃止に関する記事に さまざまなコメントありがとうございました。
特に 筋の通った反論をくださった方々、 
異なる視点から ご意見を提供くださったことに感謝いたします。
 
 
前回の記事内容に 補足すると 
床がキレイか汚いかというのは 主観的なもので 評価しにくいのですが、
日本の学校でも 上履きを利用しない学校が 存在することを考えると 
上履きをやめたからと言って すぐに 学校生活に支障がでるほどの
衛生状態になるとは 限らないようです。
 
 
清掃費用については 上履き校と 上履き不使用校で 
金額に どのくらい差があるのか 比較してみてもいいかもしれませんね。
さらに 子供たちの靴の履き替えの手間を数値化するために 
一体 子供たちは一日平均何回 靴を履き替えているのか、
また かかっている合計時間はどのくらいあるのか、
ちゃんと統計をとって調べてみるのもいいかもしれません。
 
 
これも また 時間があれば取材してみようと思います。
うふふ・・・取材というより 大人の自由研究だな。
 
 
 
さて、本日のお題に行きましょう。
廃止したい日本の学校習慣 第3回目は これ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しつこすぎる反復練習
 
 
 
 
 
日本人は 何よりも反復が大事と考え 
アメリカ人は 同じことを繰り返すのは もっとも意味がないと考えるそうです。
学校教育の現場でいうと アメリカでは もう少し計算練習などを
反復した方がいいと思いますが 日本の場合は 明らかに 反復しすぎ!
それも まったく同じことを 何回も何回も・・・・。
 
 
いくつか具体例をあげましょう。
 
 
 
①文字練習
 
 
 
 
まずは これを見てください。
小学1年生のわが息子の連絡帳です。
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
連日 まったく同じ要件が 繰り返し書き記されています。
 
 
10月12日(か)  おんどく、けいさんかあど
10月13日(すい) おんどく、けいさんかあど
10月14日(もく) おんどく、けいさんかあど
10月15日(きん) おんどく、けいさんかあど
 
 
もちろん このページだけではありません。
かれこれ 1学期の中ごろから 毎日 息子のクラスでは 
この二つの単語を 繰り返し 書かされているのです。
ほかの連絡事項もありますが この二つは毎日やることが決まっているので
毎日 書くことも決まっているというわけです。
 
 
確かに 1年生は ひらがなを学習しているところで 字を書く練習はとても大事です。
しかし こんなに毎日 何ページにもわたって 同じ単語を書かせる必要があるのでしょうか?
これは反復練習と言うより アムネスティにいわせると 「拷問」ですね。
 
 
 
上の4年生の娘も 毎日 たくさんの漢字を習ってきます。
暗記するために 繰り返しその文字を書いてみることは 有効だと思います。
しかし 彼女たちは 1文字ならうごとに その文字を24回
練習するよういわれています。 1文字につき24回! (12マスのノート2行分)
この結果 もたらされるのは 強固な記憶よりも 
惰性と 疲れで だんだん乱れていく筆跡だけです。
 
 
ある研究によると 一度に 同じことを繰り返すよりも 
回数を分けて 頻度を上げる方が 暗記の効果はぐっと上がるそうです。
その場で24回書かせるよりも 新出漢字の練習は5回程度にしておいて 
もっと その漢字を 書いたり読んだりする機会を増やした方が 
学習効果はあがると 言えそうです。
それに1回書いただけで覚える子、20回書いても覚えられない子の差は 
反復だけでは 埋められないと思うんですよね。
 
 
 
また 中学、高校あたりでは 反省文を書くために 
「ごめんなさい」と100回書くなどの指導を 行っているところもあるようですが、
これこそ愚の骨頂。
これでは反省が深まるどころか 何を反省するのか忘れてしまいそうです。
こんなことで人間が改心できるのであれば ケーサツいらん、ですね。
 
 
 
 
②行事練習
 
 
日本の教育現場にはびこる反復信仰は 教室の中だけではありません。
 
 
初回のコメントでも書いてくださった方がいましたが
運動会や卒業式といった行事練習の反復も すごいですよね。
 
 
私が小学校の時は 入場門から校庭を一周する行進練習を
足並みが完全にそろうまで!という掛け声とともに 数時間やらされた記憶があります。
ひたすら 足を振り上げ イチ、ニ、イチ、ニ・・・
水澄ましのように 校庭を回り続けました。
 
 
 
ちなみに NYの日本語補習校では 2,3回、各数時間練習しただけで 
運動会を実施するのですが 日本の学校のように 行進やダンスの練習を連日みっちり繰り返さなくても 
みんな上手にできていました。
なんだ、あの程度の練習でも それなりに形になるんだ、と 私自身 目からウロコでした。
 
 
北朝鮮のマスゲーム的完璧さを求めるのであれば 話は別ですが、
子供の運動会に そこまでの「 軍事的要素 」が必要なのか 疑問です。
大事なのは 観覧者にきれいに見せることよりも 子供たちが競技を楽しむこと。
今の子供たちには 隊列の足並みをそろえることよりも 
もっと 知性や感性を伸ばすことに 時間を費やしてほしいと思います。
 
 
 
 
 
 
③反復運動
 
 
反復の重要性は スポーツの現場でも強く信じられています。
 
王選手は 畳が擦り切れるまで 毎日 素振りを繰り返したという伝説がありますね。
 
しかし 球技において 素振り「だけ」では 技術は向上しませんよね。
なぜなら 一番大事なのは 相手の球に対するタイミングなのですから。
 
 
アメリカ人の交換留学生を ある学校に連れて行ったとき 
彼は テニス部の練習を見て仰天していました。
一年生たちが コートを取り囲むようにして ずっとラケットの素振りを繰り返しているのです。
 
 
「あの人たちは ボールを使わないで 何やっているの?」
 
 
フォームも大事ですが もっと大事なのは ボールを正確にとらえて打つこと。
 
反復練習の信仰は 全員がプレーできるだけの物的、空間的資源のない日本で考案された「苦肉の策」であり、やらないよりマシかもしれないけれど スポーツとはいえませんよね。
(わたしだって エアー縄跳びなら 1万回だって 跳べますから!)
 
 
小学校の体育では 今 娘が毎回 跳び箱に挑戦しているようです。 
鉄棒や跳び箱やでんぐり返りなど 目標を決めて繰り返し練習するのもいいですが 
いろいろなスポーツをしながら 体を動かす楽しさを実感したり 
成長期の筋肉をまんべんなく動かすことに 力を注いでいただきたいとも思います。
 
 
 
* * * * * 
 
 
 
 
人間にとって一番の苦痛は 単調な作業の繰り返しだそうです。
反復教育信仰を捨てて 子供たちに 日々 新しい発見をさせてあげたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
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