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バイリンガルの努力

 
 
 バイリンガルネタが続きますが、今日は そんな私たちの陰なる努力のお話。
 
 
その前に バイリンガルの私の英語力が どの程度かですが、
TOEFL TOEIC 英検など 受けた英語関連の資格試験では 一応 最上級レベルといわれるところにいます。 日常生活では アメリカでニュース番組を見ても 内容は完全に理解できるし こっちのドラマも大好きで 普通に見ています。 映画で字幕は必要ないですし 新聞は辞書なしでも ほとんど読むことができます。
 
 
アメリカ人と話をすれば 最初はまず、 アメリカ育ちのアジア人と思われます。
だたし、30分も話すと さすがにボロ(なまり)が出て どうやらネイティブではないらしいとバレるけど、
気の合う人とは 2時間でも3時間でも そのまま話し続ける事ができます。
 
 
多少 アメリカ人に比べると たどたどしいところはあるけれど、
必要があれば どこにでも 誰にでも電話できるし、知らない人にも 平気で自分から話しかけます。 
小銭がなければ その辺の人を捕まえて 両替してくれない?と頼みます。 
お店などで 理不尽な態度を取られたり 納得できないときは ちゃんと文句を言いますし、
時には 相手を言い負かします。 だって こちらの方が正しいから。
 
 
日本で 主に育った日本人にしては なかなかの英語力だと言われます。
こっちで数年しか暮らしていないと言うと すごく驚かれます。
20年暮らしていても 英語が話せない人は いくらでもいますから。
 
 
それでも 自分がバイリンガルなんて 言うのは 恥ずかしい。
そんなに 英語ができると思った事もないです。
まだまだ 知らない言葉があるし、もっとうまくならないといけないと 常に思ってきました。
 
 
 
 
いえ、本当は アメリカの大学を卒業して日本に帰ってから ここ数十年、完全に英語の勉強は
サボっていました。 もういいだろう、と 逃げていたのもあります。 実際 英語なんて 
全然 使うことはなかったですし 勉強の必要性も ありませんでした。
 
 
 
それが 何の因果が アメリカに返り咲き。
 
 
 
20年ぶりの英語生活で、話す時に 言葉がスムーズに出てこないもどかしさはありましたが、その昔 
英語漬けだったおかげで 聞こえてくる文章は すべて理解できました。 日本人が だいたいヒアリン
グでつまずくのに比べて これは大きなアドバンテージです。
 
 
また、 アメリカ人相手に 会話の流れを作る事に 慣れているので、 頭の中の脳ミソはフル回転で
「必死のパッチ」でも はたから見ている分には  普通にアメリカ人と 楽しく会話していると
見られていた事でしょう。
 
 
でもね・・・・ それができるために バイリンガルは 人知れず ちゃんと 努力しているんです。
 
 
たとえば これ。 
 
 
ちょっとお見せするのは恥ずかしいですが、私のお勉強ノートです。
 
 
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
右から 小さいノート2冊は テレビを見ている時に 気になった言葉を 書き留めるもの。
黄色いノートは ライティングを練習するためのもの。
週1回以上は必ず 日記や感想文などを英語で書いています。
緑のノートは 週1回 プライベートレッスンを受けていたので そこで学んだ事を記録するためのノート。
一番左は 気になる新聞記事を切り取って 徹底的に単語や熟語を調べて読解するためのノート。
こちらに来て以来の3年間 この4本立ての勉強を ずっと続けています。
 
 
また、これ以外にも スピーキング用のCDが あります。
時々 車の中でかけて 文章を繰り返すことで 英語を話す時の口の筋肉の準備体操をしておくとともに、頭の中を あらかじめ英語脳に切り替えておくのです。
 
 
 
主婦は 子どもや夫のように 会社や学校などに通い 自然に英語に触れるという機会がないので、
自分で勉強しないといけないのです。 それに主婦の会話は どこに向かうか分かりません。
お仕事をしている人が 決まった単語や フレーズを覚えておけば何とかなるのと違い、
学校の事、アメリカのニュース、芸能界のゴシップなど、つねに いろんな方向の話題に触れておき、
どんなトピックにも ある程度ついていけるようにしておかなければ いけません。
 
 
国際結婚ではないので 家の中に 英語を教えてくれるネイティブもいないですしね。
 
 
もちろん 「仮住まい」の駐在妻が ここまでやる必要は全くなく、 トラベル英語ができれば 充分生活できます。 駐在の旦那さんは ビジネス英語に専門用語が少し分かればいいのです。 ツールで英語を使うだけの人は 私たちのようなバイリンガルとは ちょっと違いますし それでいいと思います。
 
 
 
でも 私たちバイリンガルの中には 二つの言語と文化が存在します。
この場合のバイリンガルとは 単に英語がうまい人とか 話せる人という意味ではなく、
自分たちを表現するのに 必ず 二つの言語を使わなくてはならない人間のことだと思います。
 
 
日本語だけでは 自分を100%表現することが できないような気がするのです。
自分の気持ちを表すのに 英語の方が しっくりくることが あります。
前回の記事の アメリカ育ちのA子ちゃんの場合は 逆に それが日本語なんです。
単に 用事を済ませる言葉じゃなくって 自分を表現するための言葉なので 難しいんです。
 
 
 
だからバイリンガルとは 常に努力しなければならない人でもあると思います。
そうでないと どちらか一つの言語を使いながら もう片方を キープすることはできません。
 
 
あまり自分を追い詰めないようにしたいとは思うけど 「まぁ このぐらいできればいいだろう」と 
あえて 自分に満足しないようにしています。
 
 
 
その一方で もちろん 日本語のレベルも 落とさないようにも努力しています。
時々 日本語の本を読んだり このブログを書くことで 日本語を 読んだり書いたりする能力のキープに
努めています。 英語で言うと簡単なことでも これを日本語で説明するにはどう言ったらいいか 
考えたりするのも 頭の体操になります。 
 
 
A子ちゃんも 毎晩 漢字の勉強をしたり 日本語の本を読んだり 日本語の音楽を聞きながらも、
時々 英語の本を読むようにして 両方の言語を磨く努力を 怠りません。 
 
 
 
私の場合 今は アメリカにいるので 自然と英語が勉強しやすい環境ですが、
日本に帰ってから 英語をキープするのは 大変だと思います。
実際 以前は それが大変で 早々に 英語を捨ててしまいました。
でも次は アメリカを離れても なるべく英語の勉強を続けようと思っています。
 
 
 
ただ やっぱり バイリンガルは しんどいなぁとも思います。
まるで スポーツ選手。
試合がなくても ずっと 筋トレを 続けなきゃいけないようなものです。
 
 
今回の駐在で 子どもたちがバイリンガルになり 親子で 日本語でも英語でも話せるようになったのはとても うれしい半面、 これから3人で ずっと両方の言葉をキープしていかないといけないと思うと 
ちょっと憂鬱だったりもします。
 
 
 
あぁ 本当にバイリンガルって ややこしい。
 
 
 
こういう時 「英語は苦手!!」と開き直って ひたすら遊びに青春をかけている駐在妻を見ると
ちょっと うらやましかったりします。 たかだか1年間 週1回の英会話教室に通って 
ろくに出された宿題もせず 「なかなか英語がうまくならない」 と言っている奥さんを見ると 
悪いけど 当り前だろうと思います。
でも 奥さんの井戸端会議が 一番 英語のレベルとしては 高いものが要求されるんですけどね。 
 
 
 
ただ 困るのは まるで私たちが 簡単に英語を話せる方法を 知っているかのように
「どうやったら そんな風に話せるんですか~?」と聞かれる事。
 
 
 
努力せずに獲得できる技術など この世の中に 何もない。
ましてや 近道など どこにもない。
 
 
 
バイリンガルの森は 果てしなく深いのです。。。
 
 
 
 
 
There are no rainy days.
 
↓↓↓↓↓↓
 
 
 
 
次回は トム・クルーズに会えるかも!
 

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