おはようございます。
本日は少し株のお話をしたいと思います。
先日、アップルが17年ぶりに株式配当を行うと発表しました。
このニュースは大々的に報道されましたので、ご存知の方も多いと思います。
株式配当とは、株主に対して会社が得た利益の配分を行うものですが、配当を行うかどうかは会社の経営方針によって決めることができます。
どれだけ会社が利益を得ていても、その利益は投資にまわすから配当無しと会社が決めれば、配当金は出ません。
(記事とは関係ないですが、カリアコーのバス停の様子)
この数年、莫大な利益を上げ続けてきたアップルが配当をしなかったという事実には驚きですが、アップルは昔からそういった企業としてプロの方々に認識されていたのかもしれません。
今、アップルの株価は史上最高値をつけ、その会社の価値(時価総額)も世界一です。
アップル一つで日本の会社がいくつ買えるかわかりませんよね^^;
ところで、株主には2種類のタイプがあります。
長期的な企業の成長を期待して株を買う「投資家」と、株価の上下を利用して売却益を狙う「投機家」です。
一般的に「投資家」はインカムゲイン(配当金による利益)を期待し、「投機家」はキャピタルゲイン(株式売却益)を期待します。
ただし「投資家」は長期的な視点でのキャピタルゲインも狙っています。
一般的に、「株で儲けた」という場合、キャピタルゲインでの利益を指し、その儲けた人(会社)自体は「投機家」ということになりますね。
株価が史上最高値をつけた現在、アップル株主の関心ごとは、株価が一体どこまで上がるか、いつ下げ始めるかだと思います。
このまま上がり続けるなら持ち続けたいし、下がるなら良いタイミングで売りたい。
これは「投資家」であれ「投機家」であれ同じ気持でしょう。
そこで17年ぶりの配当の発表です。
あわせて、アップルは最大100億ドル(約8600億円)の自社株買いを発表します。
株価は需要と供給の関係によって決まります。
配当の発表により、「投資家」たちは株を売る気がなくなるでしょう。
株を売る人が少なくなれば、当然株価は上がりやすく、下がりにくくなります。
(スリが多いこの町。持ち物には気をつけてください。)
さらに自社株買い。
これはアップルが市場から自社の株を買って、市場に出回る株の数を減らそうという施策です。
市場に出回る株が少なくなれば、これまた株価は上がりやすく、下がりにくくなります。
なにやらアップルにとって良いことづくめのように聞こえますが、「まだはもう、もうはまだ」という格言もあるのが株の世界。
今後どのように変化していくのか楽しみですね。
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