おはようございます。
前回、予想外のトラブルが起きましたと書いたのですが、そのトラブルの詳細です。
(農場で変わった木の実発見。なんかのスパイスらしいです。)
うちの会社の一つは農作物の卸売をしています。
農作物というのは、時期によりとても値段が上下しますので、どうしてもスタッフの目利きというのが重要になってきます。
その会社はあるスタッフが獅子奮迅の働きをし、うまく利益を上げている会社でした。
地方出身のそのスタッフは農作物に関して精通していたのですね。
他のスタッフにはなかなか任せることのできない、買付の部分を一手に握って頑張っていました。
(農場に生えていたバナナの木)
そのスタッフがある日突然会社を辞めると言い出したのです。
もちろん引き止めました。
しかし、彼がやめることは「絶対」だったのです。
僕はその時、久しぶり彼と会ったのですが、急に老け込んでしまっていました。
働き過ぎで、疲れているのかと思っていたら全然違う理由です。
実は、彼はHIV患者だったのです。
そして、症状が悪化して、入院しなければならないとのことです。
彼の退職を引き止めるとか、そういった問題ではありません。
お医者さんの話では、あと1年もたないかもしれないとのことだそうです。
(農場の近くの子達との写真。このときはまだ髪が長かったです。)
会社的に、彼が抜けるのはもちろん痛いのですが、それ以上に日本人スタッフの動揺が大きかったです。
人の死がこんなに身近にあると初めて実感した瞬間だったのではないでしょうか。
僕としては、会社的なダメージはどうとでもなるのですが、そのHIVキャリアのスタッフの今後がとても心配になりますし、そういった死を身近に感じて心を痛める他のスタッフが心配です。
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