(これは9月8日の記事、Hの決断 の続きです)
Sの採用を取り消した後Hは2つの媒体に広告を出したが、募集内容が少し専門的なせいか前回の事務職のときほど応募はなかった。それでも数十人の応募があり、Gと私とHでカバーレターとレジュメに目を通したがこれはというものはなく、Hも忙しかったせいか書類選考はあまり進まなかった。私の目にはHがあまり採用に乗り気ではないようにも見えた。
Gが入ったことで書類作成や事務作業は頼めるし、私も週に3日はいるので事務所の仕事は回る。3人の人間関係も良好で事務所の雰囲気も良い。この状態に新しく人を入れた場合のメリットもそうだがデメリットを考えると積極的になれないのかもしれないなどと考えているうちに10月になっていた。
そんなところに進展があった。というのは先週Hは東部で開かれた会議に出席したのだがそこで旧知の男性(B)に会ったのだ。そしてBがセミリタイヤ状態で彼の専門はHが求めている分野だったことから、Hは彼にコントラクターとして在宅勤務してもらえないかと思いついたらしい。会議から戻ったHはミーティングでこの件を議題としてあげてきた。話し合いの結果まずBにやる気があるかどうかを確認し、BがNoといった場合は書類選考で残った人たちに連絡してみようということになった。(とは言えレジュメを送ってもらってから日も経っているので、既に仕事が決まっている可能性も高い)そしてHがBに確認を取ったところ、Bはとても乗り気だったそうだ。HはBだけの判断だけではなく家族とも話し合ってもらうことを勧めたので、正式な返事は週明けとなった。
BであればHがトレーニングをする必要もないし短時間で仕事もしてもらえる。Bとしても事務所やその他の経費をかけずに在宅で割りの良い仕事ができるので、お互いにメリットもある。ということでCの後任の件は意外な形で決着をすることになりそうだ。
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