ソウルにはなんども訪れる機会がありました。最初の訪問は1995年です。日本のどの学校にもコンピュータ室が完備された頃です。
ソウル教育大学附属小学校のことです。教室に案内されると、どの教室にも教員の机があり、そこにネットワークにつながるコンピュータがあります。プロジェクタにつながるもう一台のパソコンがありました。そのそばには、かつて日本の教室にもあったOHPもあります。古いものと新しいものが揃う教室に眩暈(めまい)のようなものを感じました。
たまたま覗いた英語の授業は、オーラルコミュニケーションでした。生徒はすべて、耳を通しての教師の質問とプロジェクタに写されるイメージや写真から、会話の練習をやっていました。英語は1997年から小学校5年生から学ぶことが国の方針となりました。附属学校はそれにさきがけて英語教育をやっていました。