我が国にも教室にコンピュータが入り始めます。とはいっても、コンピュータの可能性を試そうという一握りの教師の努力で始まりました。自分のコンピュータを持ち込む教師もいました。障がいのある子どもの中には、反復練習や計算などのドリル学習をコンピュータで飽きずに熱中する者がいて、教師はコンピュータは効果的な教材教具だと喜ぶものでてきます。視覚や聴覚に障がいのある生徒に対する指導や学習にコンピュータはその威力が発揮されていきます。
1990年代になると学校は競ってパソコンは採用していきます。そのほとんどは、いまも情報教育や総合的な学習の時間での利用が中心です。算数や国語などの教科教育での活用はドリル学習などに限られています。選択肢から正解を選ばせて理解度を確認するのが多くの電子教材です。やがて、こうした使い方で良いのだろうかという反省が起こってきます。