(以下抜粋:記事元)
【アフリカは巨大なモバイル市場へと変貌をとげつつある】や【新興国とスマートフォンの躍進ぶりを改めて納得・ケニアのケース】でも少し触れたが、東南アジア同様にアフリカや南アメリカでも、モバイル端末とそれを用いたインターネットへのアクセス普及率の上昇ぶりは目覚ましいものがある。そのような状況を指し示す・裏付ける資料が各社から提示されているが、その中でも世界規模のモバイルオペレーターの業界団体である【GSMAssociation】が2011年11月9日に発表したレポートには、多種多様なデータを盛り込んであり、注目に値する。そこで今回から何回かに分けて、覚えておくべき・注目すべき内容を抽出し、グラフ化を試みることにする。今回は主要国のモバイル加入者(インターネットなどのデータ通信だけでなく、通話、そしてSMSサービス利用者も含む)状況を見ていくことにする(【該当プレスリリース】)。
レポートによるとアフリカ大陸には54か国・約10億人が生活しており、過去のさまざまな歴史的背景・経過をベースとし、多種多様な言語・文化が花開いている。それは国単位だけでなく、国内の地域単位、さらには国境を隔てた複数か国にまたがる地域単位での区分だったりもする。今レポートではモバイル加入者上位25か国を「A25」と呼んでいるが、それらの国における具体的な加入者数を示したのが次のグラフ。
トップ3はナイジェリアの8934万人、エジプトの8062万人、そして南アフリカの5947万人。元々の人口の問題や利用スタイル(【インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる】でも説明しているように、アフリカでもイタリア同様にプリペイド方式によるSIMカードの利用が大勢を占めているため、一人が複数枚のSIMカードを持っていると別々にカウントされてしまう。結果として人口以上の「利用者」が存在することになる)もあるが、それを差し引いても、携帯電話の普及ぶりが分かる。それと同時に、「A25」にある程度利用者が集約されているのも見て取れる。
その集約ぶりがあらためて分かるのが次のグラフ。これはアフリカ全体のモバイル利用者(としてカウントされている人)のうち、何%が該当国に居るかを示したもの。例えばナイジェリアは14.4%とあるので、アフリカの全モバイルユーザー約6億1980万人のうち1割強がナイジェリア1国だけでカウントされていることになる。
1国だけで1割えが2か国。5%超まで基準を甘くすると5か国。10か国で全体の2/3強を占める計算になる(66.9%)。
日本にとってアフリカは東南アジアと違い距離感があるため、今一つピンとこない面もある。しかしインターネットを経由することで、その距離感をほとんどゼロに出来る。今後逐次収集していくデータで、その規模や躍動感を少しでも感じ取っていただければ幸いだ。(情報提供:Garbagenews.com)
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