(以下抜粋:記事元)
[ヨハネスブルク 2日 ロイター] 英スタンダード・チャータード銀行(STAN.L: 株価, 企業情報, レポート)のダイアナ・レイフィールド・アフリカ担当最高経営責任者(CEO)は1日、ロイターに対し、アフリカでの買収の可能性を排除せず、サハラ以南地域で営業拡大に努めると表明した。
同CEOは以前は戦略・法人開拓部門のヘッドで、今年6月にアフリカ地域のトップに指名された。アフリカではプロジェクト融資や貿易金融にもっと力を入れるという。
CEOは「われわれはアフリカでの買収を全く排除しない。いつも担当地域でのチャンスに目を向けている。課題は価格やタイミング、機会が適切でなければいけないことだ。アフリカでは通常、こうした基準が合致しにくい」と述べた。
スタンダード・チャータードはアフリカではサハラ以南を中心に16カ国で7000人強の人員で事業を展開している。アフリカの投資銀行業務の手数料収入ランキングでは今年は11位で、1位のモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)や2位のランド・マーチャント・バンク(FSRJ.J: 株価, 企業情報, レポート)とは大きく差がある。しかし、トムソン・ロイターのデータによると、今年のプロジェクトファイナンスの手数料収入では南アのスタンダード・バンク(SBKJ.J: 株価, 企業情報, レポート)に次ぐ2位だ。
<焦点は西アフリカ>
レイフィールドCEOは「経済変動期におけるわれわれの課題は、否応なく限られる投資資金を適切な場所に集中させること」とし、ナイジェリアとガーナが豊富な石油資源と小企業の急成長を背景に、同行にとっての成長地域になると述べた。現在は駐在員事務所があるアンゴラでは、銀行免許の取得申請を検討していると明らかにした。
市場関係者の間では、HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)が昨年買収を断念した南アフリカ第4の銀行、ネッドバンク(NEDJ.J: 株価, 企業情報, レポート)へスタンダード・チャータードが買収提案するという観測があった。しかし同CEOは南アフリカでのリテール業務への参入を否定し、南アでは「特に法人業務の拡大に目を向けている」と述べた。
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