最近、遅刻する生徒が増えています。
理由を生徒たちに尋ねると、「バスが定刻に来ない。」とか「交通渋滞から定刻までにバスが終着駅に到着しない。」と言います。
私は「それならば、1本早いバスに乗りなさい。」とアドバイスをしました。
それでも、「○○の理由で。今日遅刻します。」と電話を入れてくれる生徒は良しとしましょう。
今日は、2名の生徒が、授業が始まっても登校してきません。
電話もありません。
彼らの携帯電話にかけても、応答もありません。
我々は未成年を扱う仕事ですので、道中に何かあったのではと、スタッフは心配するのです。
学生と連絡が取れない時は、ホームスティ先に電話をかけます。
時には、ホームスティ先や最寄りのモールまで生徒を探しに出かけます。
1名の学生のホストペアレンツは働いておられるので、既に家を出ておられた様で電話には誰も出られませんでした。
もう1名の学生のホームスティ先にかけると、ホストマザーが『「もう直ぐ帰国なので、明日は学校を休んでバンクーバーダウンタウンにお買い物に出かける予定なのだ。」と言っていたわよ。すっかりYokoの許可のもとで買い物に出かけるのかと思っていたわ。』と言われます。
2時限目が始まった頃に、1名の学生から電話があり「もう直ぐ帰国なので、お土産を買うためにダウンタウンに行くので、今日は学校を休みます。」と連絡を受けました。
私は???です。エ~でしょう、これは。。。
私は「放課後に買い物に出かければ良いじゃないですか。それに、○○ちゃんも一緒ですよね。今から一緒に登校しなさい。」と言いました。
すると「もう電車の中なのです。もう直ぐダウンタウンに到着するし。」と言います。
私は、「分かりました。私が譲りましょう。お昼休みまでに戻って来て、午後の授業だけでも受けなさい。」と譲りました。
ここで言う、譲るとはどう意味だと考えますか?
ずばり「分かりました。買い物がしたいならばしなさい。それについては怒らないから、せめてお昼休みまでに学校に戻り、午後の授業だけでも出席して下さい。」という意味です。
分かりますよね???
午後の授業は1:30PMからです。4:00PMまで待っていましたが、2人揃って、結局学校には現れませんでした。
電話もありませんでした。
1時限目の授業が始まって15分ほど経ち、2名の生徒が登校してきました。
1名の生徒が昨日放課後にバスケットボールをして怪我をした様で、足を引きずり登校してきました。
もう1人の生徒は、彼の介助のために遅刻した様でした。
クラス担任に事情を説明し、2名の生徒はクラスに入れて頂きました。
次の休み時間に、怪我をした学生が「痛みで授業に集中できない。」と言います。
痛み止めを飲まし、鎮痛剤入り湿布を患部に貼ってあげました。
それで数日様子をみようかと思いましたが、「昨日は痛みで寝られなかった。」と聞き、やはり心配と思い、クリニックに連れて行きました。
担任の先生に事情を説明し、宿題を渡され、私は彼とクリニックに向かいました。
医師の診察では「内出血を起こしているけれど、骨は折れていないから、1週間もすれば元気になる。」と言われました。
「痛みが伴う間だけ、市販の痛み止めを飲んで下さい。」と言われました。
市販の薬は医療保険でお金が戻ってきませんので(医療保険対象の薬は抗生物質のみです)、
医師に「すみません。留学生なので、お金がないので、試供品を頂けないでしょうか?」とお願いすると、両手一杯からこぼれる程の試供品を下さいました。
私は彼に「痛みがまだある様ならば、今日は学校に戻らなくてもよいので、ホームスティ先に送っていってあげる。」と言うと、「ホストマザーに理由を説明して欲しい。」と頼まれ、また「宿題も教えて欲しい。」と頼まれ、近くのカフェで宿題のやり方を説明し、ホームスティ先に送り届けました。
ホストマザーが不在でしたので、クリニックで貰った痛み止めを飲ませて、
「明日も痛みで歩き辛いならば、朝車で迎えにきてあげるね。」と約束し、私は学校に戻りました。
私は仕事を終え、夕方帰宅してから、そろそろホストマザーも帰宅しているだろうと思い、彼のホームスティ先に電話を入れ、「足を引きずっている理由を説明し、既にクリニックにも連れていったので心配しないで下さい。」などを話し、彼の様子が心配だったので、「変わって下さい。」と言うと、「出かけて行ていない。」と言われます。
「えええ???」あんなに痛がっていたのに、なぜにホームスティ先で休んでいないの???
彼の携帯電話にかけて(決して怒ってはいませんよ!!)
「出かけられる様ならば、明日の迎えは必要ないね。」と、それだけを伝えました。
彼は「それマジ? むっちゃ無理して歩いて出てきてるんだけど。」との返事でした。。。
私は、「そんな、無理して歩いて行かなくてはいけないところって何処なの??」と聞きたかったのですが、怖くて聞けませんでした。
誤解のない様に、ここで言う「怖い」は、生徒が怖いでは決してありません。
足の痛みを我慢してまで出かける必要があったと聞き、そしてその行き先を聞き、がっかりするのが怖かったのです。
イヤイヤ、がっかりする行き先のはずがない。
そう信じたい。。。
さあ、君たちの言い分を聞かせて下さい。
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