といっても銀行の話ではなく。 中国人の友達が中国の出産事情をいろいろ教えてくれた。 中国では、一人っ子政策の影響で、医者が、産まれる前に性別を教えることは法律上、禁じられている(私たち外国人が知ることは可能)。とはいえ、売られている新生児の服が黄色ばかりというとそんなこともないので、産まれてから買うケースが多いのかなあ、などと思っていたのだけれど、実際は医者がこっそり教えてくれるケースが多いそう。 上海の場合、いわゆる隠語で、「建行」(建設銀行の略)だと男の子、「招行」(招商銀行)だと女の子、なんだそう。その由来はいくつかあるようなのだけれど、友達いわく、家を建てたり、いろいろお金が出て行く方が男の子で、お金を招くのが女の子、ということらしい。 もともとは、一人っ子だと、どうしても男の子がほしい、ということで、実際に2009年に産まれた子どもの男女比率は119.4 : 100で、男余りの現象が続いている(それだけ中絶が横行しているということ)。でも、最近は上海などの大都市では、男の子を育てるほうが、いい仕事へつかせるための教育費や、結婚するときに家や車を買う負担が重いため、女の子人気がUPしているのだそう。 あと、一人っ子の影響で面白いなあと思ったのは、中国だと女性は結婚して子どもを産んだあとのほうが転職がしやすい、とのこと。 共働きが当たり前のこの国、育児休暇も3ヶ月前後と非常に短いので、そのあとの育児は祖父母に頼るのが一般的。出産後1年は哺乳時間として毎日1時間の仕事短縮が認められるものの、ほぼ産前と同様に仕事復帰することが求められる。その分、もうこの先、結婚や出産で休むこともないだろう、ということで、企業としては子どもがいる女性を採用したいのだそう。社会背景があまりに違うんだなあ、とびっくり。 今は一人っ子政策も多少緩くなって、一人っ子どうしの親なら2人目が産めたりするのだけれど、やはりお金の問題が大きくて、1人でいいや、と思う親が多いみたい。専業主婦で子育てに専念できたり、子どもを2人以上育てられる、というのは、中国人にとってはセレブの象徴のようで、とてもうらやましいけれど、現実にはできない選択、とのこと。 上海人気ブログへ投票
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