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ハクティビズムとアノニマス [後編]

こんにちは、コーダイです。

体育の日ですね。今日は、色々なところで、スポーツ関連の施設が安くなっていたり、運動をするにはもってこいの日です。

ヨガも例外ではなく、体育の日、1000円デーを近所のヨガマにて行っているので、行ってみようと思っております。

お近くの人や、ヨガを始めたいという方にとっても、かなりオススメのヨガスタジオですよ☆

さて、そんな連休は留学とは少し離れてしまいますが、ちょっととっつきにくい、パソコン関連の国際問題に焦点をあてています。スポーツも気持ちよいけど、読書の秋でもありますからね。

先日のハクティビズムとアノニマス[前編]では、ハクティビズムについて説明をしましたが、[後編]では、アノニマスについてもう少し、詳しく視点をあててみたいと思います。

そもそも、アノニマス、[ANONYMOUS]という単語は、日本でいう匿名、不明やNo Nameというような意味を持つ単語で、『ななし』さんみたいな感覚で捉えてよいと思います。

オーストラリアの討論番組『Insight』にゲストで登場していた、アノニマスのメンバーだという一人は、アノニマスは、グループではないと話していました。

Anonymous is not a group. We're a group of groups and there is no either ‑ anyone can join and no‑one can be kicked out and that's a double‑edged sword.

組織ではなく、ただの集団の中にある集団で、それ以外の何者でもないということで、誰でも入れるし、誰も破門になったり追い出されたりするものではないというのがアノニマスだという事です。

留学NPO代表コウダイのこれくらいポジティブにBlog

[デモに参加する、アノニマスのメンバー]


ダブルエッジド・ソード、というのは、そのままで諸刃の刃ですね。ハイリスク・ハイリターンという事にも当てはまります。

誰でも自称できるので、愉快犯のような人もアノニマスになれるし、興味本位で悪さをする人もいるかもしれません。しかし、人数を集めるには最適の方法でもあります。

その、人数が集まると、出来る方法がアノニマスのサイバー攻撃方法であり、特徴的なものではないかと思います。

前編で話していた攻撃方法とは、“ハッキングの技術がなくても、サイバー攻撃が出来る”という部分に当てはまります。

アノニマスはLOIC[ロイク]と呼ばれる、システムを配布しております。

このLOIC[ロイク]はアノニマスのサイバー攻撃の主格でもある、DDOS攻撃(DDOSアタック)をする為のソフトウェアで誰でも簡単にダウンロードをする事が可能です。

まず、DDOS(ディー・ドス)は、Distributed Denial of Serviceの略称です。これを動詞にすると、DDOSing(ディードシング)などとも言います。

バラバラになった英単語を訳してみると、分配や広めるという意味のDistributedと、サービス妨害をして、相手のサーバーをダウンさせ、使えなくしてしまうDenial of Serviceがくっついた単語で、DDOS攻撃(DDOSアタック)とは、簡単にいうと、サービス妨害を広げる攻撃の事ですね。

もちょっとわかりやすくすると、良く芸能人ブログなどの、【炎上】した!という話ですね。

一気に、大量のアクセスがやってきて、サーバーが要領の限界を超えてしまって、ダウンしてしまうという事です。これも、ひとまとめに炎上と言われて片付けれられてしまっていますが、DDOS攻撃(DDOSアタック)の原理と一緒で、背景には、そういったものも隠れているかもしれません。

では、『LOIC[ロイク]が何をしてくれるのか?』

昨年、このDDOS攻撃(DDOSアタック)の為、アノニマスが新しく開発したとされるのが、Hive Mind Modeです。、ダウンロードしてLOIC[ロイク]の入ったパソコンは自動的に、ボットネットとなり、勝手にプログラムが作動されます。ボットネットをもっと分かりやすくいうと、インターネットロボットですね。

ボットネットという単語は、最近ツイッターなどでも、利用され自動的にツイートを繰り返す、ボットなるものが出現しましたが、自動的に動いてくれる、ロボットという概念で良いと思います。

LOIC[ロイク]の入ったパソコン達がロボット化すると、その大元であるボットハーダー(Bot herder)と呼ばれる、ハッカーは、そのLOIC[ロイク]入りパソコンを自由にコントロールする事が可能となり、特定のサーバーへ攻撃を仕掛ける事が可能となるわけなのです。

これが意味する部分が、問題となっている部分であり、

『ハッキングの方法や攻撃対象、時間などを全く知らずに、誰でも簡単にサイバー攻撃に加担する事が出来る。』

という事です。

オーストラリア連邦警察のサイバー攻撃対策司令官である、グラント・エドワーズさんによると、オーストラリアの法律の下には、DDOS攻撃(DDOSアタック)をする事、つまり、LOIC[ロイク]をダウンロードして、DDOS攻撃(DDOSアタック)に加担することは犯罪だと指摘しています。

恐らく、多くの国でDDOS攻撃(DDOSアタック)は犯罪として扱われると思います。

しかし、ここで、問題なのは、『誰でも、簡単に、悪意がなくても、興味本位で加担できる。』という事です。

子供でも、大人でも、誰でも、LOIC[ロイク]さえダウンロードすれば、攻撃に加担することができます。そして、その人数は莫大な人数であり、例えば悪意のない小学生も罪に問うのか?という部分ですね。

前編でも話しましたが、悪意のあるハッカーは、声明を出したりなどしませんし、お金がある人から、盗めるだけ盗みとります。

もうひとつ忘れてはいけないのが、『ハクティビズムは、ハッカーではなく、社会的活動である。』という点です。

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政治的な混乱や社会にとって、悪意のある行動を正す為のハッキング能力の正義利用としても考えられますね。

原発を再開する!核廃棄物のゴミ捨て場を自分の居住地区に作る!となった時、そして、うまく言いくるめられて、法案を可決してしまった場合、ストやデモが行われます。

もし、それが実力行使により、逮捕されてしまったり、武力行使をされたら、市民は為すすべがありませんよね。

″アノニマス″については、”諸刃の剣”であると表明しているように、誰でも参加し、抜ける事ができます。そういう意味では、愉快犯や悪意を持った人の判断をするフィルターがない為、犯罪行為であるか?社会的抗議活動の一貫であるか?という判断が難しいというのが指摘です。うまく法律のグレー部分をぬった方法ですねぇ。

これは、たまたまオンライン上で繰り広げられている事であり、ネット上であるという事以外はウォール街のデモや原発反対マーチなどと、同じ事だと主張しています。

言論の自由が保障される中、LOIC[ロイク]をダウンロードした人を全員犯罪者とするという事は、ウォール街や原発反対デモで行進している人全員を犯罪者として、『捕まえる』という事と似た意味を持っているのかもしれませんね。

そもそも、抗議をする人も、政府も金融機関もモラルを持っていれば問題ない事なのですが。。

そして、、その、アノニマスが10月10日(NY時間)に、ウォール街のデモ(プロテスト又は抗議活動)に参戦し、ウォール街をサイバー攻撃するという声明が発表され、ニュースになったのはつい最近の事です。

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[ウォールストリートのデモの様子]


ブルームバーグ 【アノニマスがウォール街の抗議活動に参加、ウォール街を消すと声明】
BIGLOBEニュース 【膨張し続けるウォール街デモ 労組、国際ハッカー集団も「参戦」】

ちょうど、オーストラリアの討論番組『Insight』を見て、ハクティビズムについて学んだタイミングに、アノニマスの声明が発表されたので、調べており、シェアが出来ればと思い、まとめてみました。

オーストラリア人がメインですが、移民の多い国ならではの、国籍ミックスやオーストラリアの田舎の訛りなど、英語のリスニングにも、とても勉強になると思いますので、良かったらご覧になってください。

オーストラリア討論番組【Insight・Hacktivism】

留学とは少しかけ離れてしまいますが、『興味があることを英語で学ぶ』という事は、英語を勉強する為のひとつのきっかけであり、英語の情報量の膨大さを改めて体感する事が出来ます。

『誰かが訳してくれるだろう。』『自分には関係ないこと。』と言っていては、気づいた時には、圧倒的に世界の情報社会から取り残されてしまう可能性があります。

ただでさえ島国であり、世界の離島である日本が、情報量でも孤立してしまわないように、少しずつ英語に触れる機会が増えてきてくれればと思い、連休を使って特集を組んでみました♪ 

明日からは、また留学情報や結構プライベートなブログに戻りますので、ご安心下さいね。笑

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