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駐在家族~一緒にいくべきか、いかざるべきか?~

2021年4月8日

ベルギーはおかしな天気が続いています。
先週は20℃越えのだったのに、今週の予報には雪マークが数日ならんでいました。
とはいえ、さすがに雪は降らないだろうと思っていたら、なんと風花程度ではなく、私が住むブリュッセル郊外でも、数センチほどのちゃんとした積雪。ビックリですね!でも、もう一度美しい銀世界を楽しめて嬉しかったです。しかも、来週も再び雪予想。どうなるのでしょう。。。

さてそんなおかしな天候の合間に、イースターがありました。
キリストの復活を祝う行事ですが、卵型のチョコや、エッグハント、イースターバニーなんかのかわいいデコレーションが春の訪れを感じさせてくれます。

私も、アメリカ時代に気に入って買い求めたイースターバニーの置物や、デコレーション用の卵を出してきてイースター気分を味わいました。
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それと同時に、アメリカ時代、子どもが小さかったころの楽しかったエッグハントを思い出しながら、トータル15年を越える海外生活を振り返ってみたりしました。

そこで、新たに「海外駐在」のカテゴリーを設けて、私の経験から「海外駐在」に関する、いろんな思いをときどきアップしていきたいと思います。

まず初回の今日のテーマは、「家族の海外駐在に帯同する立場の家族として、一緒にいくべきか、いかざるべきか?」

これから海外に出る家族(主にご主人)と一緒に行くべきか、行かざるべきか?という奥さん・お子さんからの相談を受けたりすることがあります。

相談を受けたときに、まず私がおたずねするのが次の4つ。

1.滞在予定年数  
  ⇒3年ほどの短期間であれば、日本に帰国することを常に意識しながら生活した方がいいから。
滞在が短いのであれば、帰国後の教育なども視野にいれつつ、言葉や新しい文化との出会いを貴重な経験、という程度にとらえるぐらいの余裕があるといいように思います。

滞在が長いのであれば、その後の教育方針なども折をみて家族で相談しながら、何に重きをおくのかを決めていくことが大切です。将来的に、高校または大学で日本に戻ることが決まっているのであれば、日本語や日本の受験に向けた勉強も必要でしょう。そうなると、現地の学校でもすべての教科・活動に対して子どもに高いレベルを求めすぎるのは酷です。
逆に、日本に戻ることを考えないのであれば、多少の日本語力の低下は親子で納得していく必要もあるでしょう。

このあたりの方針がはっきりしないと、こどもは疲弊してしまいます。子どもの希望を聞きながら、優先順位を一緒に決めていくことが大事です。

2.お子さんの年齢、性別、性格
  ⇒受験を意識する必要のある年齢かどうかで、行く・行かないの判断は大きくわかれます。またお子さんが意思表示できる年齢であれば、お子さんの希望をしっかり聞く事が大事なのはいうまでもありません。もし不安が強いようであれば、具体的な不安の内容などもしっかり一緒に考えてあげることが大切です。
  ⇒幼い方が、言葉も含めて吸収が早く、適応しやすい。
  ⇒性別については、あまりステレオタイプ化したくはありませんが、ある程度男女の差があるように思います。

小学校中学年ぐらいまでは女の子の方が言語の習得もしやすく、なじみやすい印象。一方、男の子は言語の習得には多少時間がかかりがちかもしれませんが(インプットからアウトプットに転換するまでに、時間がかかりがち)、逆にサッカーや野球などのスポーツやゲームなど、言葉を使わないコミュニケーションを通じて友人を増やしながら適応し、言葉も少しずつ上達していく場合あります。

一方、中学生以降になると、女の子は、現地の学校内で既にグループ化していることも多く、そこに入っていくのは難しい部分もあります。男の子は、引き続き活発な子であれば、なじみやすい場合も多くあります。
ただし、上記はあくまで一般論で、性格的な部分の影響も大きくあります。

そして何より親として知っておいた方がいいのは、性格は環境によって変わってしまうということ。
日本で、とても活発で友達に囲まれていた子が、言葉も文化も異なる中で、同じように活発に自信を持って過ごすことは簡単なことではありません。そして、本人自身が、本来の自分自身を出せないことを一番つらく感じているはずです。大人でもそうですよね。だから、「うちの子は、誰とでも仲良くできて活発だから大丈夫」などと思いこまずに、サポートできることはしながらも、無理をさせすぎず、泣き言をいえるようにしてあげることが大事です。


3.滞在国
  ⇒英語圏であれば、お子さんにとっては英語を身に付けるというメリットがあります。
  ⇒英語圏でなければ、インターに通える状況か、もしくは日本人学校か?
日本人学校に通うのであれば、「語学を身に付ける」という、駐在家族にとって、最もイメージしやすいメリットを達成しづらくなることは事実でしょう。しかし、日本人学校ならではの貴重な体験は、帰国受験でも評価される部分は大きく、子どもにとって言葉のわからない学校に入るというストレスが減らせる大きなメリットがあります。また、日本人学校の中での保護者や子どもたちの結束は強く、よい仲間にであう貴重な場でもあるようです。

4.奥さんの希望
 1-3までは主に、お子さんについての検討事項でしたが、奥さんの希望も、帯同するか否かを決断するうえではとても重要です。なぜなら、帯同するにしても、しないにしても、奥さん・お母さん自身が納得して決断をしなければ、他の家族みんなにネガティブな印象を与えてしまうことになり、前向きに駐在生活に向かうことができなくなってしまうからです。

 お仕事をしているのであれば、数年なら休職扱いで帯同可能という場合もあるでしょうし、ネットの時代ですから職場を一度離れるにしても何か自分で続けられる仕事もあるかもしれません。また、思い切って、ゼロから海外生活を始める決断をして、その中で新しい可能性を探してみるのもいいでしょう。また、どうしてもキャリアを中断したくないという場合は、それも大事な決断です。

 また、「駐妻生活」とよく呼ばれるように、海外赴任中の奥さんたちの世界は独特なものがあるのは事実です。ビザの関係から仕事をすることが難しい場合があるので、専業主婦としての生活となり、習い事や友人たちとのランチ、といったことに多くの時間を使う場合も多いでしょう。どうしても、狭い世界になりがちです。ご主人の会社や、海外駐在歴、語学力などをお互いに気にしたり、日本では感じることのないストレスもあると思います。
そういったこととうまく付き合いながら、海外に住むという貴重な経験を前向きにとらえられると素晴らしい体験になるはずです。

いかがでしたか?
4月を迎え、いろいろな決断をして海を渡る新しい帯同家族の方がたくさんいらっしゃることと思います。また、これから決断が必要になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

駐在に帯同することを選んでも、日本で留守を守る生活を選んだとしても、家族みんなで納得して前向きに新生活に迎えるといいですね!

※駐在生活に関する、ご質問などなどありましたら是非コメントでお寄せください!


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ブログ紹介

ゼロからのサンパウロ

http://saopaulohouston.blog.fc2.com

2003年まで某大手教育関連企業に7年半勤務後、長女の出産と夫のアメリカ転勤を機に、駐在妻生活をスタート。8年半のアメリカ駐在ののち、ようやく日本に帰国したものの、2年後2014年初夏、W杯直前のサンパウロへ。初の南半球での刺激的な日々をすこーしずつご紹介していきます!(ブログ初心者なので、ブログの勉強もしつつ。。。)

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