私の夫は、サモア人です。
サモア生まれサモア育ちだけど、サモア語は話せず、
家族も本人もアメリカやNZの学校に行ったので、中身は欧米。
そんな私たち夫婦ですが、先日久しぶりに高熱でダウンした私。
ある夜、寝ている間に急に震えが止まらなくなり、すぐ横に寝ている夫の
助けも呼べないくらいヤバい状態になり、久しぶりに「あ、やばい」
となった。
頭はカンカンに熱く、身体はガタガタ震え、膝は痛くて歩けず、
もう何が何だかわからない状態になってぐったり。
そんな私を見て心配して「僕、仕事休もうか?」と夫は言ってくれたけど、
「私は大丈夫、仕事行って」と健気に言った私。
でも本心は、「夫がいたところで、優しい味のおかゆやスープを作れるわけ
ではないから、別にいてもいなくても変わらない」ということ。
夫は病気になると、ガーリックがっつりのステーキとかでパワー補給する。
身体の構造か、育ち方か、何が違うのか分からないけど、何もかも私とは違う。
優しい味を求めることは、どうやら彼の人生の中にはないということを、
こういう時に実感する。
通常時でも、出汁のきいた煮物にはあまり価値を感じてくれてなさげ
なことを薄々感じている。
そういえば一人目妊娠中、つわりがひどくて義母が手伝いにきて
くれたけど、張り切ってラザニアとか、チキンカレーとか作って
くれたものの、身体が欲していたのは切り干し大根と、梅干しおにぎりだった。
だから、二人目の時同じ状況になったけど、理由をつけて来てもらうのをお断り
してしまった。元気な時に食べる義母の料理は、本当に美味しいんだけど!
結婚14年目になると、もう「外国人と結婚したんだあ」と思うことは
ほとんどないが、こういう風に弱った時に「あ、文化と好みが違う・・・」
と実感する。
二人目つわり中に、たくさんシャケおにぎりを作って持って来てくれた友人、
最近の体調不良中に美味しいお豆腐を持ってきてくれた友人への恩はずっと忘れない。
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