記事の時期が色々と前後してしまい、ごめんなさい
こちらは3月のナウルーズ時期に書こうと思っていた記事です。
3月にあるナウルーズという祝日。
ナウルーズとは、ペルシャ暦の新年にあたるお祭りだから、いわゆるお正月みたいなものなのかな?
イスラム教のお祭りではありません。起源はイスラム教よりも1,000年近く前に成立したゾロアスター教にさかのぼるといわれ、中央アジアや一部中東地域にだけ残る独特なお祭りらしいです。
本来ならナウルーズには色々な会場や広場で伝統舞踊や音楽が披露され、ツーリストで賑わうらしいですが、今年はコロナのために自粛。ツーリストもいない、静かなナウルーズ
この日、ウズベキスタンで必ず食べるものが、スマラクという小麦で作ったジャムみたいな食べ物。そのまま食べたり、ヨーグルトに混ぜたりノンにつけたりして食べるみたいです。
味は、昔懐かし麦焦がしみたいな感じ。でも杏子を煮詰めたようなフルーティーさもある不思議な優しい味。これはまず、小麦を発芽させるところから作り始めます。3週間くらいかけて小麦を発芽させます。バザールでもこの時期、発芽させた麦が売ってます。その発芽させた麦粒を擦りこぎなどでフレーク状にし、そしてそれに水を加えて弱火でペースト状になるまで煮詰めます。スマラクを作るのは女性の仕事で、徹夜で煮込む時はおばあちゃんやお母さんや孫娘、そのほか近所の女性たち全員で交代でかき混ぜ、歌ったり踊ったりしながら作るのだそう。
また、願い事を唱えながら7回かき混ぜると夢が叶うとも言われているのだとか。
楽しそう!私も作ってみたいな。でも、スマラク作りというのは一度参加したら7年連続で参加をし続けないといけないらしく、無理だー
スマラクの中に洗った小石を混ぜ、その小石に当たった人は幸せになるという、ガレット・デ・ロワみたいな習慣もあるのだとか。
作るのが大変なため、今はスーパーやバザールで買って済ます家庭も多いのだとか。日本でもお節料理を作った事ない若い人がいるように、ウズベキスタンでもスマラクを混ぜた事がない若者が、今後増えるかもしれないですね…。
こちら、ミラバットバザールで売っていたスマラク。
下に、四角い枠に芝生みたいに生えているのが、発芽した麦です。
ナウルーズの時期は、子供達が凧揚げをしているのをよく見かけます。凧揚げは、子供たちのナウルーズの遊びなんだとか。まるで昔の日本のお正月みたいですね
この時期、路上でもカラフルな凧を売っているのを見かけます。
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