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こんにちは、hisakrapです。(^^)/
1/6スケールHONDA CB750Fの3Dスキャンの続きです。
前回まではこちら。
前回は、なんとか無事にクランクケースのスキャンまで終えることができました。
バイクのパーツの中で、「一番複雑」と言っても過言ではないくらいの難しさがあります。

できるだけ複雑な形状を維持したかったので、頑張ってFreeCADでソリッド化しました。
しかし、さすがに容量が重すぎてCAD操作が困難になり効率が非常に悪いので、一旦データを軽くしたクランクケースでCADに組み込みたいと思います。
下の図が、1/10まで頂点を減らした モデルです。 (Fusion360でソリッド化可能なモデル)
悲しいくらいに崩れていますが、とりあえずCAD操作はこれでしのぎます。

参考までに、FreeCADのソリッド化の処理能力がどれくらいなのか、検証してみました。
前回と同じ、頂点が140万個以上のサンプルでトライしてみます。

いきなり結果ですが、「メッシュから形状を作成」の段階でゲーミングPCで5時間粘りましたが処理が終わりませんでした。
エラーが出ることはなかったので処理は可能かも知れませんが、検証の意味がないのでストップしました。
スキャンが難しいパーツクランクケース以外にも、スキャンが難しいパーツがあります。
下の図はキャブレターです。
水中で見ているかのようなボヤケ加減です。
円筒形の部分が直径9mm、全体の横幅で55mmの大きさです。
何度かスキャンをトライしましたが、大きさ的にも形状的にもこれ以上はキレイになりませんでした。

下の図はクランクケースのカバーです。
パウダースプレーのせいか、ナミナミになってしまいました。
メッキパーツなので、パウダーのノリ加減が見えにくく、多めにスプレーしてしまった可能性があります。

本来3Dスキャナーは
・凹凸の差が大きい物
・表面がキラキラした物
などは苦手なので、無理くりスキャンしている状態であることは認識しています。
ただそれでも、うまくスキャンできる方法がないかトライしているという訳ですが、性能的にムリなものはムリ。
諦めて別の方法を考えた方が早いです。
3Dモデリング小さな物にも対応できる3Dスキャナーを購入するという手もありますが、お金がかかりますので、今できることからトライします。
スキャンできないパーツを、モデリングしてみます。
下の図はキャブレターですが、細かいところはまだ描ききれていません。
サーフェスモデリングほどのキレイさはありませんが、頑張って仕上げれば「キャブレター」らしくできると思います。

クランクケースのカバーは、80点くらいの仕上がりにはできそうです。
実物と若干違いますが、バイクの顔とも言うべき「メッキパーツ」ですので、キレイな方が断然よいです。

前回の続きに、キャブレター、カバー、エアクリーナーを組み込んだ状態です。
カバーはやはり、モデリングした方がキレイに映えますので、データを入れ替えたいと思います。

今はまだ検討中なのですが、
・3Dスキャンしたデータからモデリングする方法
・実物を測定しながらモデリングする方法
どちらが有利か、今後トライしていきたいと思っています。
もしスキャン後のモデリングがうまくできるなら、スキャンの粗さをモデリングで修正するというのも可能か?と考えています。
つづく。