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こんにちは、hisakrapです。(^^)/
1/6スケールHONDA CB750Fの3Dスキャンの続きです。
前回まではこちら。
前回の記事の後、センタースタンドをスキャンし、アッセンブリーしました。
センタースタンドのイメージ。
アッセンブリーしたイメージ。
ここまでは、大きな問題もなく、順調でした。
そしてこの次が、クランクケースの登場です。
このクランクケースで、予想外に手間取ってしまいました。
クランクケースのスキャン下のイメージは、クランクケースのスキャンの途中経過です。
いつも通り、スキャンとマージを繰り返していきます。
細かい部分が多いので、スキャンの回数を増やして、なるべくキレイにデータ化していきます。
マージを繰り返しているので、やや見づらいイメージになってますが、割と良くスキャンできていると思います。
と、ここから問題が発生します。
スキャンとマージが終わったあとのメッシュ化をする段階で、まさかのソフトウェアーがダウンしてしまいました。
せっかくスキャンしたデータも全部消えてしまいました!
時間をかけて10回以上スキャンしたデータが、跡形もなく。。
原因はよく分かりませんが、恐らくスキャンしたデータが重かったんだろうと思います。
数日かけてトライした結果、正常にメッシュ化できたのはスキャン回数が6回のデータでした。
やや諦めかけて、ダメもとでトライしたデータがうまくメッシュ化できたので、ほっとひと安心です。
以外にも、スキャン回数が少ない割には、キレイなメッシュだと思います。
3Dスキャンの難点なんとかメッシュ化まではできましたが、ここからまたひと手間必要になります。
今までは、スキャンして、メッシュ化して、その後のソリッド化は『Fusion360』を使っていました。
しかし、Fusion360でソリッド化する為には、Meshmixerでデータを軽くする必要があります。
頂点のポイント数で10,000以下にしなければなりません。
データを軽くすると、スキャンした形状も粗くなっていきます。
サンプルイメージで説明します。
下のイメージは、EinScan SEでスキャンしたデータです。
下のイメージで、頂点のポイントが140万個以上あります。
次のイメージで、頂点のポイントが27万個くらいまで減っています。
まだ粗さは目立ちませんが、徐々に粗くなっています。
次のイメージで、頂点のポイントが13万個くらいです。
そして9,000個くらいまで減らすと、ここまで粗くなります。
これでやっと、Fusion360でソリッド化できるサイズです。
せっかくキレイにスキャンできても、処理する能力が足りなければデータを軽く(粗く)しなければなりません。
高性能な3Dスキャナーには、それに見合ったソフトやパソコンが必要だということです。
どこまでソリッド化できるかそこで今回は、なるべくデータを軽くせずにソリッド化したかったので、『FreeCAD』でトライしてみました。
クランクケースのスキャンデータは、頂点のポイントが約84,000個あります。
Fusion360でソリッド化できるデータの、約10倍です。
さっそくFreeCADでトライしてみます。
下のイメージは、「メッシュから形状を作成」した状態です。
次に、「シェイプビルダー」からソリッド化している途中です。
この処理に、ゲーミングPCで約1時間かかりました。
そして出来上がったソリッドボディです。
時間はかかりましたが、無事にソリッド化まで完了しました。
CADで開いてみます。
スキャンしたデータとほぼ近い形状を維持できていると思います。
さすがに、CADのデータ容量でも他のパーツの10倍近くになってしまいました。
まとめ今回のトライで、FreeCADの対応力が少し分かりましたので、これからはFusion360との併用でトライしていこうと思います。
なるべくキレイにデータ化したいものはFreeCADでソリッド化、それ以外はFusion360でソリッド化。
そしてFreeCADは長時間の処理になるので、時間に余裕をもってトライしたいと思います。