シドニー空港からフィジーのナンディ空港へ。エアパシフィックで4時間弱のフライト。
カンカンの席はとっていなかったけど、チェックインの時、偶然日本人スタッフの窓口にあたり、席に余裕があるから3人並びの席を確保しましょうと言ってもらう。お陰でスペースに余裕があって助かった。
空港のキッズスペースで遊ぶカンカン
カンカンは半分くらいの時間を寝て過ごし、残りは座席に座っておもちゃで遊んだり絵本をめくったり、おやつを食べたり、通路やお手洗い周辺を歩いて過ごした。
ナンディに着いたのは夜。空港周辺でも最低限の街灯しかなく、ちょっと車で走るともう真っ暗。全然何も見えないが道が悪いのだけは振動で分かる…アスファルトで舗装されてる道はごくわずかで、あとは砂利道。
タクシードライバーが途中コンビニに寄るというのでオットが水を買いに降りる。が、なかなか帰ってこない。車の中から店の方を見ても、店内を歩いている様子がない。どうしたんだろうとカンカンを抱えてつい車を出てしまう。
オット含む複数の客が、コンビニの外に並んで待っていた。夜間は治安が悪いのでコンビニは窓口で店員が商品の受け渡しをしているらしかった。店員一名、急ぐわけでもないので時間がかかっていた。車から出てきた私たちを見てオットが焦る。状況を理解していない私だったが、ボロボロの車に相乗りした若者たちが次々集まってきて一斉にこっちを見た時ようやく気づく。こんなところで外人の女子供がいるのはおかしいに違いなかった。慌てて車に戻る。
しばらく進むと少し渋滞していた。何事かと思ったら大型トラックが溝に落ちていた(爆)さっきコンビニで見かけたようなボロボロ車が無茶な走行をしてトラブった模様。フィジーの旅本に「レンタカーでの夜間走行は全力で避けよう」と書いてあったが早速納得。
ホテルに到着したのはフィジー時間で結構遅く。シドニーとは時差2時間、これが旅の間ずっとカンカンの食事リズムに合わず苦労することになる…。
2日目~4日目@シャングリラ
小さな島まるごとがシャングリラの敷地になっていて、一番のウリはコーラル・コーストという特にきれいなビーチを擁していること。リゾートホテルではあるが、島の大自然は極力そのままの姿で残しているのか結構ワイルドな大自然の中にいる感じ。
透き通りまくりの海。浅瀬はアクアマリン、深いところはエメラルドグリーン
毎日朝から晩まで「KANKAN~!BULA~!(フィジー語でこんにちは)」と声をかけられ続けていたため、カンカンも次第に他人に慣れ笑顔を見せるようになった。
フィジー女性はベビーシッターの素質に恵まれていると言うが、まさにビンゴ。理由としてまず、性格的なもの。大らかで超マイペース、子供が大好き。そして肉体的なもの。でかい(爆)オットより縦も横もガタイがいい女性が多い!抱っこも安定感抜群、力持ち。
夜はメケ(フィジーの伝統的な踊り)、ファイヤーダンス、火渡りの儀式などを見ながら食事。ワイルドなので地面は砂(ビーチとたぶん同じ)、子供たちは裸足で走り回りながら気が向いた時に席に戻ってつまみ食い。大変自由である。
ステージにキッズだけが呼ばれて踊り子さんたちと一緒に踊ったり、そうかと思えば次はママたちだけが呼ばれ、次はパパたち。最後は踊るパパとママを子供たちが見て笑うという(笑)全員参加で楽しめる夜だった。
この激しいダンスは皆ボランティアの人たちがやってるんだそうです
キッズ向けイベントは毎日朝から晩まで用意されていて、プールで水球だったり、フィジー語を習ったり、パターゴルフをしたり、魚釣りをしたりペインティングをしたり、夜はキッズルームで映画を見たり…ゲームコーナーもあって日本のSEGAの古いゲーム機が置いてあった。卓球やビリヤードも自由。しかも結構遅くまで開いているので子供たちは大喜びで夜更かしを満喫していた模様。
カンカンはベビープールとビーチで遊び、時差の関係もあってどうしても早起きしている計算になるため、1日2回ウトウト。
4日目にはオンボロ汽車に揺られて島内散策。といっても本当に何もない。文明が無いといっても差し支えない。リゾート用に開発されたごく一部の場所だけが極端に進んで見えるけど、たぶん地元民には無縁の世界。
空港周辺の家にはTVアンテナが見えたけど、ちょっと離れるとそんなものはどこにもない。っていうか電気自体が通っていない可能性大。トイレはどうしているのかだけが気になる…
汽車には私たちの他、とってもガタイの良いカップルと4人ファミリー。
汽車の中でキャンディを売られる。おやつに食べろということだとばかり思っていたが、汽車の周りに集まってくるフィジアンキッズたちに投げてあげるのだった。学校のそばでは汽車がわざと停まって汽笛を鳴らし、わらわらと子供たちがやってくる。貴重なおやつなんだろう。おかしを投げてあげるのは初めてで一瞬ためらったが、一生懸命手を振りながらBURA~と笑う子を見ていると「そうか、これでいいんだ」と納得。
汽車から見える家はどれもどう見ても手づくり。トタンやブロックを適当に組み合わせているだけ。地震などは無いようだから雨風がしのげればいいんだろう。洗濯物はどの家でも(空港近くの裕福そうなおうちでも)紐にびしょぬれの洗濯物をぶらさげるだけ。
村の中に普通にお墓があった。土葬なので怖い印象もあったけど、恐らく彼らにとって死者の魂と共に暮らすのはごく自然のことなんだろう。
汽車に揺られること2時間くらい?着いたのはナタンドラ・ビーチ。これまた特に綺麗な海で、でもリゾートホテルから離れているせいか全然人がいない。ガイドブックに「ナタンドラビーチではしつこい乗馬の客引きがあるので注意」と書いてあったが、確かに乗馬しないかと声はかけられたけど、オット(見た目に似合わず乗馬が趣味)が乗っている間カンカンをものすごく可愛がってくれたり、続けて私も乗らないかと言われたけど「汽車の時間があって、水遊びもしたいから」と断ったら笑顔でおしまい。カタコトでも何でも英語でやり取りさえできれば、別に悪質でもなんでもない普通の気さくなおっちゃんたちだった。