おはようございます。
津梁貿易の金城です。
久しぶりですが、兵法三十六計です。
このシリーズはいつもと違う層が見てくれているらしく、
この記事がアフリカビジネスの裾野を広げていると思っています。
そういった事もきっと大切だと思います。
さて、本日はシリーズ化している兵法三十六計です。
この記事のタイトルにある、敵戦計とは、
こちらが余裕を持って戦える、優勢の場合の作戦です。
本日の、順手牽羊が敵戦計の最後の戦略ですね。
中国古典:兵法三十六計をまとめてみたい方はこちらをどうぞ。
中国古典:兵法三十六計
では、今日のテーマは「順手牽羊」「手に順(したが)いて羊を牽(ひ)く」
原文は以下です。
微隙在所必乗(隙があれば、小さくても乗る、)
微利在所必得(利があるなら、小さくても得る)
少陰、少陽(小さな隙から、小さな利を入れる)
これは、以下の故事からの知恵です。
814年に李光顔と李愬は節度使の呉元済を討伐するよう命じられました。
李愬は命令を受けたあと、偵察を行いながら、「自分は弱卒であり呉元済を討つことが目的でなく治安回復のみが任務」と宣伝して回ったそうです。
呉元済は彼を監視していましたが、結局李愬を攻撃軍でないと判断してその活動を見逃すようになりました。
李愬は、数年かけて工作を行い、呉元済の部下の丁士良、呉秀琳、李忠義などを徐々に離反させたそうです。
817年、李光顔が大軍で呉元済軍を攻撃。
呉元済の蔡州城からは主力が進発したため手薄となりました。
そこで風雪の日、李愬は蔡州城を夜襲して呉元済を捕縛、長安に連行して処刑したそうです。
これを大まかに解説すると、人は、現在の自らの尺度や規模でしか、状況を判断出来ません。
それゆえ、小さな利得や損失の積み重ねによる未知の可能性に暗いのです。
たとえば、組織が大きくなるにつれて統制の隙が生まれることを突く作戦や、
相手に悟られぬように細かく損害を与えてゆく作戦を指します。
小さな反発の蓄積は、必ず大きな障害となって現れます。
相手の尺度や規模に立って、相手の立場で情報を洗いなおす必要があります。
それでは次回、この「順手牽羊」を応用した例をご紹介しますのでお楽しみに!
それぞれの貴重な情報を完全無料・期間限定で公開中!!
他では絶対得れない情報なのでこの機会にぜひ!
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。