海外駐在を上手に楽しんでいる夫婦をみていると、
1つの共通点があることに気づきます。
それは、
夫婦で話し合う時間を積極的に設け、
どんな小さなことでも、夫婦や家族に関することは、二人でしっかり話し合っている
ということです。
「海外駐在が決まったら、この5つのことを考えよう」ページでご紹介した
「幸せ駐在生活のための5つのしつもん」でも、真っ先にあげているのが、
「夫婦として、どんな駐在生活を送りたいのか?」という質問です。
夫婦として、パートナーとして、どうやって海外生活を過ごしていくのか。
2人でじっくりじっくり考え、チームとして、話し合い、お互いの意見を伝える場を持つことは、本当に大切です。
というと、
「でも、私は今無職だし、実際お金を稼いでくるのは夫だから、私は意見しづらくて・・・。」
という駐在妻の方が、10人に1人はいらっしゃいます(笑)
いやいや。考えてみてください。
あなたの旦那さんが、
会社に行き、仕事をし、夜は取引先の接待をこなし、ほろ酔い気分になって、千鳥足で家に帰ってこれるのは、
妻であるあなたが、お家をしっかり守っているからではありませんか?
あなたの存在がなかったら、旦那さんは、
毎日食事を作って、後片付けをして、掃除洗濯をして、子供たちの送り迎えをして、お風呂に入れて寝かしつけて・・・
といった、家の中での、様々な仕事をぜーんぶ自分でやらなくてはいけません。
あなたの存在があってこそ、旦那さんは外で安心して働いてくることができるんです。
というと、
「でも、うちの夫は、家に帰ってきても、結構家事諸々も手伝ってくれるんです。
外で働いて、家でも色々手伝ってくれるから、やっぱり何も言えなくて」
という駐在妻の方が、20人中1人はいらっしゃいます^^;
いやいや、考えてみてください。
あなたの旦那さんは、慣れない国でお仕事を頑張り、なおかつ家事もそこそこやってくれているかもしれませんが、
元々所属している会社は変わらないわけで、海外でも、会社内で自分の居場所を作ることが比較的容易なのです。
「自分の居場所があると思えること」(=sense of belonging)は、
心の平穏とも強く関係しています。
あなたの旦那さんは、海外にきても、会社という箱の中で、自分の居場所をいち早く確立することができるのです。
対するあなたはどうでしょう?
自分の意志ではなく、旦那さんの職場の都合で、よく知らない国にきて、大したサポートもなしに、新生活をスタート。
「歯ブラシはどこで買える?」
「生でも食べられる、活きのいい魚はどこで手に入る?」
そんな初歩的な質問を、自分で一つずつ解決していかなくてはいけません。
毎日、少しずつ情報を収集し、失敗を繰り返しながら、慣れない国で、一生懸命生きていってる。
それがあなたです。
別に私は、夫と妻で、どちらがより自分のことを犠牲にしているかについて話したいわけではありません。
ただ、駐在妻であるあなたは、旦那さんと常に対等の関係である、ということを言いたいだけなのです。
あなたは、色々謙遜して、「夫のほうが大変だから・・・。」というかもしれませんが、
いえいえ、あなたも、とても頑張っているんですよ。頑張っている自分に気づいてあげてください。
ということを、言いたいのです。
だから、自信をもって、
自分と夫は、対等のパートナーなのだ、
と、自分に言い聞かせてほしいのです。
また、旦那さんにも、
「妻と僕は、海外赴任生活を一緒に乗り切っていく戦友なのだ」
という意識をもっていてほしい、とも思います。
パートナーとして、仲間として、戦友として、
海外駐在をお互いが楽しめるように、
どちらがか、
「私だけが、僕だけが、損をしている。」
と思わないように、
どんな小さなことでも、
たくさん意見を交わしていってほしいのです。
2人で話しあう時間を、意識的にもうけていってほしいのです。
お互いの意見を日々確認しあっていくことで、
考えを共有していくことで、
夫も妻も、満足のいく海外生活を送っていくことができるのです。
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