先日のお話(駐在妻の悩みー人間関係(1))のつづきです。
赴任先で、他の駐在妻達と付き合う際の、一番の理想は、
自分と気が合う人達とだけ、お付き合いをしていくことです。
でも。
旦那さんの仕事の関係で、気の合わない人達とも、お付き合いをしなくてはいけないかもしれない。
あるいは、
住んでいるアパートが日本人だらけで、決まった人とだけお付き合いをすることが難しいかもしれない。
狭い駐在ワールド、あまりソリの合わない人とも、お付き合いをしなくてはいけないこともあります。
自分が、この人とは、何となく合わないなと思っているということは、
相手も同じように思っている可能性も高いです。
お互いが成熟した大人同士の場合、
合わないとは思いつつも、じょうずにその場をやり過ごします。
困るのは、どちらかが、あるいは両者とも成熟していない場合。
この場合、
あなたが
当事者の1人として、
あるいは間接的に、
人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性があります。
もし、あなたが運悪く、トラブルの中心人物になってしまった場合。
理由もわからず、
誰かに敵対心をもたれたり、
友人だと思っていた人に、
影で悪口を言われたり、
あからさまに避けられたり、
グループから外されたりさりするのは、
とても悲しいですよね。
まさに今、
そういう状況真っ只中で、
とても落ち込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
置かれている状況は、
一人一人違うので、
こうすれば、駐在妻間の人間関係の悩みは解消されます!
という具体的なアドバイスは、
残念ながら、私にはできません。
でも。
ただ、
覚えていてほしいのは、
あなたはずっとその国に住み続けるわけではないということ。
駐在同士のお付き合いは、一生続くものではありません。
いずれお別れをする時がくるのです。
本当に仲良くなった人達とお別れするのは寂しいですが
あまり仲良くなれなかった人達とは、すぱっと関係を断ち切ることができます^^;
狭い駐在ワールドに浸かると、
そこでの友人関係が、
あなたの全てのように感じることもあると思いますが
今いる駐在ワールドは、あなたの全てではありません。
あなたの貴重な駐在期間を、
一生続くわけでもない友人関係に振り回される必要なんてないのです。
自分に嫌な思いをさせる相手に、無理して付き合う必要はないのです。
それでも、
グループから離れるのは勇気がいることかもしれません。
特定の人物から距離をおくことは、
もしかしたら、
その人の周りにいる人たちとの縁も断ち切ることになる可能性もあります。
「このグループから抜けたら、1人も友達がいなくなってしまう」
そう心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
でも。
無理してそのグループにいて、本当に楽しいですか?
興味のない話題に付き合ったり、
関心のない習い事をしてみたり。
そんな時間の使い方は、
あなたが望んでいた駐在生活ですか?
自分に無理しながら、友人関係を保とうとする自分は好きですか?
私のクライアントに、友人関係に悩む駐在妻Aさんがいらっしゃいました。
Aさんは、滞在国で、なかなか気の合う友人を見つけることができず、
それでも、1人でいる寂しさに耐えきれず、
あまり得意ではないタイプの人たちが集まるグループに、無理やり属していました。
でも、そのうち、そのグループの方達と行動するのが、
どんどんストレスになってきて、
Aさんは、
グループから距離をおきたいと思いはじめたのですが、
「ひとりぼっちになるのが怖い」
「周りに、”あの人、友達がいないのね”と思われるのが嫌」
という理由で、グループから抜けられずにいました。
しかし、私とセッションをしていく中で、
「今の毎日は、私が思い描いていた駐在生活と違う!」
と気づいた彼女は、
勇気を振り絞って、そのグループから少しづつ距離を置き始めました。
すると。
そのグループ以外の人たちが、彼女を誘うようになったのです。
(もちろん、彼女も新しい友人関係を築こうと努力していましたよ!^^)
その中で、彼女は、心から信頼できる友人を見つけることができました。
驚いたことに、少したって、
彼女が元々属していたグループのメンバーの1人も、
「実は私も、かなり無理をしていて・・・」
と、やはりグループから距離を置き、再び彼女と交流するようになったのです。
「勇気をだして行動したら、友人関係が改善された。
今は毎日が本当に楽しいです!!!」
と、スカイプ越しにAさんは、満面の笑みを浮かべて、お話ししてくださいました。
このブログを読んでくださっている方で、
いま、赴任先で、同じような悩みを抱えている方がいらっしゃるのなら、
ぜひ一度、下の質問を、自分にしてみてください。
その友人関係は、あなたが本当に望んでいるものですか?
あなたがその友人関係を断ち切ったとして、失うものはなんでしょう?
そして、得るものはなんでしょう?
*上で挙げたクライアントのお話しは、クライアントから掲載許可をいただいております。
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