「だんなさんの海外赴任に帯同するなんて、素敵ね〜」
「駐在妻なんてお気楽でいいじゃな〜い」
我ら“駐在妻”といわれる種族は、
こういった言葉を日本の友人からかけられることも多いと思います。
そりゃ確かに、楽しいこともたくさんあります。
住む国によっては、お手伝いさんも雇えて、
食事作りやお掃除から解放されるっていうパターンもあるでしょう。
駐在妻としてのベネフィットは確実に存在します。
それは否定しません。
でも。
でも。
駐在妻(駐妻)には、駐妻なりの悩みや困難ってものがあるんです。
その筆頭が、友人関係の再構築。
日本の友人と、暫しのさよならをした駐妻は、
あたらしい国で、あたらしい友人を作らなくてはいけません。
でも、この「友達を作る」という作業を、
いとも簡単にこなす駐妻もいれば、
苦痛にしか感じられない駐妻もいます。
「友達なんていなくても、なんとかなるわよ」
という方もいらっしゃいますが、
友達がいなくてもなんとかなるのは確かですが、
友達がいた方が、現地での暮らしがより楽しくなる可能性が高いことも確かです。
私はあまり人見知りをするタイプではないですが、
それでも、あたらしい土地で、あたらしい人間関係を築く時には緊張もするし、
「この国では、気のあう人、見つけられるかなぁ」と不安になることもあります。
フランスで仲良くなった、アメリカ人のママ友は、
「私は本当に内向的で、新しい人達と話すのもすごく苦手なんだけど、
フランスに引っ越しが決まった時に、フランスでは、娘のクラスメイトのママやパパとはたくさん交流しようと誓ったの。
そうすれば、娘も一緒に遊べるお友達が早くできるかもしれないと思って」
と言っていました。
(そして実際に、本当に一生懸命頑張っていました)
友人作りも、なかなか一苦労ですが、
せっかくできた友人達も、同じ駐在員家族であった場合、
数ヶ月後、数年後に、赴任国を去ってしまう可能性もあります。
私も、フランスで、
「この人には、100%心をオープンして、色々話すことができる!」
と思える友人に出会えたのですが、
出会って2ヶ月後に、違う国に引っ越してしまった時は、かなり悲しかったです。
そのあとで、運良く、息子達の学校のママ達と仲良くなり、
楽しい日々を過ごすことができましたが、
やっぱり、友人関係の再構築は、楽なことではありません。
こうすれば、赴任国で信頼できる友人ができる!、
という絶対的な法則は、残念ながらありません。
でも、確実に言えるのは、
家の中に閉じこもっていても、友人関係は広がらない、ということです。
あまりよく知らない人に話しかけるのは、ちょっと気がひけるし、
私は恥ずかしがり屋だから、そんな大それたこと、やっぱりできない。
そう思う人もいるかもしれません。
でも、ちょっとの勇気が、あなたのこれからの海外生活をバラ色に変えるかもしれません。
最初の一歩を踏み出すことを、どうか躊躇わないでください。
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