ポジティブでいる、というのは、とても素敵なことだと思います。 ネガティブな自分に気づいた時、 そんな状況でも、何か良い点や学ぶ点はないかな? と考えるクセをつけるのは、長い目でみて、すごく意味のあることです。 でも、正直いって、常にポジティブな人なんて、いるのでしょうか? もし、そういう人がいるとしたら、 その人は、ネガティブになった自分に気づいて、 ネガティブをポジティブに変えるテクニックが優れているだけだと思います。 それは、全部、その人の脳内で行われていることだから、傍目から見たら、 「あの人って、いつもポジティブよね」 ということになるかもしれません。 あなたが自然と物事をポジティブに考えられる時は、 それはもう素晴らしいことだから、どっぷりポジティブモードに浸るべきだと思います。 だけど、人間、どこかで必ず、ちょっとネガティブになってしまうこと、ありますよね? ネガティブになった時に、 「ネガティブになっちゃダメよ!ポジティブに、ポジティブに!」 と、自分を鼓舞しようとして、余計にネガティブになってしまったことがありませんか? あるいは、ポジティブに考えられない自分を、 「私って、なんてネガティブなダメ人間なんだろう・・・」 と責めてしまったり・・・。 でも、ポジティブでいようとして、ネガティブな考えを一切否定しようとすると、 ますますそのネガティブな考えにとらわれ、がんじがらめになってしまうことがあります。 ネガティブな考えにエネルギーをそそぐ結果になって、 あなたの脳が、「あなた=ネガティブ」と判断してしまう可能性もあります。 そうなると、360度どの角度からみても、24時間ネガティブ人間のできあがりです。 ポジティブな自分でいようと頑張っているのに、 結果、ネガティブな自分になってしまうなんて、本末転倒ですよね? ネガティブな考えを持ったり、ネガティブな自分がいてもいいのではないでしょうか? だって、だって、それが人間だもの。 そもそも、これだけポジティブシンキングだの、ポジティブに生きようだの、 ポジティブ、ポジティブと連呼されるということは、 それだけ、ポジティブでい続けることは、難しいということではないでしょうか? ネガティブな自分を、否定する必要はないんです。 むしろ、それが普通、くらいでちょうどいいと思います。 大切なのは、そのネガティブな状態に気づくこと。 ネガティブになっている自分に気づいたら、 その自分を否定することなく、 また、「ポジティブに!ポジティブに!」と自分にハッパをかけることもせず、 「まあ、今の私は、ちょっとネガティブちゃんだけど、 しいてあげるなら、この状況から、どんなことが学べるかなぁ」 と、考えるクセづけをすることです。 そのクセづけをしていくことで、 ネガティブモードになっても、ちょっとだけ、気分をあげることができる自分になっていきます。 繰り返しますが、24時間1秒たりとも、ネガティブな考えに陥らない人は、いません。 言い換えれば、常にポジティブな人間なんていません。 みんな、程度の差はあれ、ネガティブとポジティブが共存しているんです。 だから、無理にいつもポジティブでいようとする必要なんて、ないんです。
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