「日本人駐在妻間のヒエラルキー」 言い換えるなら、 「格付け」 「カースト」 「格差」 改めて文字にすると、すごいなぁ・・・（笑） といっても、私自身は、直接体験したことはないんですけどね。 駐妻歴20年以上の私の友人も、 「15年くらい前までは、けっこう普通だったけどね。 最近は、海外在住の日本人なんて、珍しくもなんともないし、 さすがに落ち着いてきたんじゃない？」 と。 ただ、私の友人の中にも、 現在進行形で駐妻ヒエラルキーを体感している子もいるので、 世界のどこかでそういうことが地味におきているんでしょうね。 このヒエラルキーは、夫の仕事や役職で決まるということですが、 普通に考えれば、 だいの大人が 自分で勝負するわけでなく、 夫の社会的ステイタスと自分のステイタスを同一化して、 誰が上とか、誰が下とか、そんなどうでもいいことで盛り上がることの方が、 相当おかしい と思うのですが、そうすることで優越感に浸りたい人がいるんでしょうね。 でも、よくよく考えると、 そういう人達は、自分で勝負できるものが何もない、と思っているから、 わかりやすい夫の会社名や役職名で、自分の現地での立ち位置を確定したいと思っている。 そう考えると、ちょっと可哀想かなと思えてくるのは、私だけでしょうか？ 誰かと比較して、 「自分の方が恵まれている」とか 「自分の方が恵まれていない」とか、 そういう風に思うのは、人間なので、仕方ないと思うんです。 そういった感情を、自分の中で処理するだけなら、全く問題ないと思うし、 そういう自分を「私ってなんて嫌なヤツなの！？」と責める必要は全くないと、 個人的には思います。 ただ、その感情を、対外的に露骨に表すようになったり、 仲間（と自分が思っている）と徒党を組んで、誰かに嫌な思いをさせる、 というのは、許されることではないし、 大人としてかなり恥ずかしい行為です。 ましてや、その行為の核になっている、ヒエラルキーなるものが、 夫の社会的ステイタスのみで構築されているものだとしたら、尚更です。 このブログを読んでくださっている方の中には、 現在進行形で、この駐在妻ヒエラルキーに苦しんでいる方がいらっしゃるかもしれません。 可能であれば、その環境から距離をおいてみてください。 グループを抜けることによって、孤立感を味わうかもしれません。 でも、そもそも一緒にいても心地よくないグループに、無理している必要はありますか？ あなたがそのグループを離れることで、また新しい仲間が現れるかもしれません。 現地語をもっと学ぶ時間が増えるかもしれないし、 やってみたかった趣味を極める時間ができるかもしれません。 とはいえ、 会社や子供の学校関係で、どうしても避けられない場合もありますよね？ そういった場合は、全くグループから抜けることも難しいと思いますので、 適度な距離感を保つ方法をいつも考えながら、 「この人達との関係も、この国にいるだけの間だ」 「ヒエラルキーを作ることでしか、自分に自信をもつことができない、 可哀想な人達なんだ」 と、自分に言い聞かせながら、割り切ってお付き合いをしていってください。 そして、できることなら、あなたの旦那さんにも、あなたの思いや気持ちを伝えてください。 旦那さんが無理というのなら、あなたのご両親や、日本にいるお友達でもいいので、 誰かに、あなたの気持ちをちゃんと吐き出してください。 絶対に、自分1人で、悶々と悩まないこと。 あなたの大切な駐在ライフを、無意味なヒエラルキーに、台無しにされることはないんです。
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