世界経済の動向に左右されやすい新興国マレーシアの通貨リンギット(MYR)。2016年は英国のEU離脱決定や米国大統領選挙のトランプ勝利を受けて1日で10%近くも為替が急変したこともあり、リンギットへの両替や海外送金、マレーシアへの海外旅行の際にはちょっとしたタイミングのずれで目減りしてしまうことがないよう注意しておきたい。
その際に役に立つのが、円とマレーシアリンギットの為替チャートを参考にしながら過去の為替レートと現在を比較してみること。もし何らかの短期的な要因でレートが急変し、一時的に目減りしているようであればしばらく様子を見たほうがよいだろう。
1.普段使いとしてお勧め:Yahooファイナンスのチャート
グラフの表示が分かりやすいし、表示期間の変更も簡単。さらには各種インジケータをグラフとして追加することもできる。
Investing.com
Yahoo Financeは10年分のデータしか参照できないが、もっと過去からさかのぼりたい場合にお勧めなのがInvesting.com。1990年代からの円とリンギットの為替レートを参照することができる。長期的な視点でじっくり分析したい方におすすめしたい。
3.市中の両替所のレートを見たいときにおすすめ:MY Money Master
最後に実際にクアラルンプール市内の両替所で取引されているリアルなレートを参照したいときにおすすめなのが、以前のブログ「約3年ぶりのリンギット安、マレーシア旅行やロングステイの好機に」でも紹介したMY Money Master Sdn Bhdのサイトで使用できるチャートだ。クアラルンプールで有名な両替所でもあるMY Money Masterのレートをオンラインでほぼリアルタイムに確認できる。
上の2つのサイトと違って、MY Money Masterのサイトでは1000円の売り買いに対するリンギット額を表示しているので注意。(下の画像の例では、両替所で1000円を両替すると、38.80リンギットになる。)
2017年も米国、EU、中国など世界各国の思惑や原油価格の変動、マレーシア国内の事情などで大きく為替レートが揺れ動く局面がありそうだ。そのような時には落ち着いて、これらのチャートを俯瞰的に観察するところから始めてみてはいかがだろうか。
Issued by 「マレーシア ソーシャルナビ 2017」