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もうやめようよ、組体操

 
 
 
この週末の大雨で 運動会の予定が延期になった学校は 
多いのではないでしょうか?
 
 
最近 日本の小学校では 運動会を10月に行わず 
5月の下旬に 行うところが増えています。
中学受験を控えた6年生のためにも 
年度の早い時期にやるのが 望ましいのでしょう。
 
 
 
春開催になったことで 内容も 以前に比べると あっさりしたのかと思いきや、
子供たちは 連日のように 授業時間をつぶして 競技だけでなく 
入退場の行進や整列、準備運動にいたるまで
一糸乱れぬ姿を目指して 練習を重ねているようです。
 
 
 
2年生の息子は リレー。
 
 
 
連日 体育の授業では かけっこばかりやってきました。
アメリカでは 徒競走がなかったので 彼の中で 自分が 走るのが早いか遅いかという判断基準は ありませんでした。
しかし この練習により 「 自分は走るのが早くはない 」という事実に気づかされ、できれば 速く走れるようになりたいと 必死になって 普段も 走っています。
 
 
 
ただし 彼は 
腕を 後ろにピンと伸ばして 翼のようにすると 早くなるらしい、とか、
オナラをしながら走ると 加速されるらしい、という 
独自の理論にたどり着き、
それを 実践しようと 日々 特訓に特訓を 重ねているのですが。
 
 
 
一方 5年生の娘は 日本の運動会の定番、組体操です。
 
 
これを 授業時間をつぶして ほとんど一日中 練習しているそうで 
まだ そんな競技が残っていたのかと 驚きでした。
 
 
 
我々の時代は 組体操は 中学以上の「男子」がやるものという雰囲気があったのですが 昨今の 男女平等化の流れでしょうか?
小学生でも 男女織り交ぜて ピラミッドや タワーといった 技を披露するようです。
 
 
 
 
それにしても 運動会で 組体操をする意味はあるのでしょうか?
 
 
 
 
そもそも 体育とは 子供に運動の楽しさ、体を動かすことの楽しさを教え、それを 実践する時間でなくてはならないはずです。究極の目的は 様々な運動やスポーツをすることで 子供たちの身体機能を高め 健全な体作りを目指すことのはず。
 
 
 
ところが 組体操というのは 体力の向上や 運動とは無縁の競技です。
アメリカのチアリーディングのように アクロバティックな技や 
新体操的な技能を 競うものでもありません。
日本の場合は スポーツというより 号令に従い 
ひたすら指示通りに動く 「組織美」を 見せるためのものです。
 
 
 
 
小学生に 観客に見せるためだけの マスゲームをやらせることに 
意味はあるのでしょうか?
 
 
 
 
 
しかも 組体操は たいへん危険です。
一人ひとりが 普段から訓練に取り組み バランス感覚や それなりの筋力を備えていても ちょっとしたグラつきが よろめきが 大惨事につながります。 基本的には サーカスや雑技のような ものですから。
 
 
 
それを 特に運動経験もない児童も含めた 
小学生の男女全員に やらせるのです。
 
 
 
指導する教師も 素人のようなものですから
体重や 体格差を考えず 身長の高いものが下、低いものが上のような感じで 無造作に 子供たちを積み上げ
「 ぐらぐらするな 」とか
「 顔を前に向けろ 」とか
「 しっかり支えろ 」などと言いつつ 
見た目の美しさが整うまで いつまでも いつまでも その態勢を取らせるのです。
 
 
 
子供たちの話を聞いていても これは 子供のためになるというより 
むしろ 子供にとってよくない競技だなと思うことが 多々あります。
 
 
 
組み合わせをしているうちに なぜか 太った男の子が 痩せた女の子の上に乗ることになり 重くて大変だったとか、
@@ちゃんが 背中に乗ったけど 乗る場所が悪くて 肩が痛くなったとか、
誰かがバランスを崩して みんなで倒れて悲惨だったとか、
@@ちゃんが##ちゃんを支えきれずに 落ちて捻挫したとか、そんな話ばかり。
 
 
 
 
その上 本番や 屋外練習では この組体操を 運動場で 
しかも 裸足でやるらしく、
娘の体操服は 泥だらけで 背中には 誰かの足型がバッチリ。
下の方でピラミッドを支える 四つ這いの子供たちの手や膝には 
運動場の小石が突き刺さり ものすごい痛みなんだそうです。
 
 
 
これを 精神力で乗り越えろというのが 日本の学校教育ですが、
もう いい加減 こんな競技が 子供の教育のために 何も役立っていないことを 誰かが 指摘してもいいのではないでしょうか?
 
 
 
実際 これまでにも 組体操中の練習で怪我をしたり、重傷を負って裁判沙汰になったりというケースあり、この競技が 非常に危険を伴うことは 実証済みのはずです。
 
 
 
なぜ 子供に危険を負わせてまで 身体能力の向上に役立つわけでも スポーツの楽しさを知ることにもつながらない組体操を 続けなくてはならないのか?
 
 
 
運動会を見に行き 子供たちが一生懸命 競技している姿を見るのは 親にとっても 大きな楽しみです。 しかし わたしは 子供たちが 大人の命令で みんなで一糸乱れぬマスゲームをしている様を見ても 心中複雑です。
 
 
 
 
北朝鮮じゃあるまいし なんで 私たちの子供が こんなことのために 何日も訓練されないといけないのか。
 
 
 
 
 
こちらは 見ていても けがをしないかと ハラハラしますし
下の方で 四つんばいになって よそのお子さんに自分の子が踏み台に使われている様子を見ると 可哀相とすら思います。
 
 
 
集団行動の大切さや 協力することの意味を知るというのが 大義名分としてあるようですが 話を聞いている限り 組体操をする過程で あの子の乗り方は痛い、とか あの子はズルして 下がいやだから 上に行ったとか、子供たちの人間関係は 不必要に悪化している様子。
 
 
 
すべての競争に優劣をつけず みんなが一等なんていうのもバカらしくて涙がでそうですが、この日本独特の 組体操文化にも 見ている大人が 「わぁ きれい」なんて感心せずに 子供たち自身が 楽しく競技している姿を見たいと 訴えるべきだと思います。
 
 
 
見ている大人を満足させる運動会から 
子供たちが 本当に楽しいと思える運動会へ。
 
 
 
子どもを 商品のように並べて 笛の音ひとつで 機械のように動く様に
「きれい」とか「えらい」とか「きっちりしている」とか「これぞニッポン」とか 安易に感動する。
 
 
 
 
まずは そんな わたしたち大人の側の意識から 改めないといけないと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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