ブログを書くのもずいぶん久しぶりだ。
今月末でバスパスが切れるのと来週から春タームが始まるため、昨日CamosunCollegeに行ってバスパスを更新してきたのだが、有効期限は6月末までだと言われて少し驚いた。というのは一昨年(2009年)も同じようにパスパスを更新した時は、有効期限は8月末だと言われたからだ。
確かに春タームは6月までだし、CamosunがBC Transitと提携して発行してくれるパスパスは通学目的だから、通学期間のみ有効だと言われればごもっともな話なのだが、前回は8月末まで有効だったのに・・と少しがっかりしてしまった。(まあ自腹でパスを買っても税額控除はできるけど)
最近CamosunCollegeの経営も厳しいんだろうなと思うことが多くなってきた。例えば私がビジネスプログラムを始めた頃は、コースを登録するのに150ドルのデポジットを払っていた。(デポジットは授業料に充てられる)そしてもしそのタームでコースを受講しなくなった場合は、一定期限内に申請すれば100ドルの払い戻しがあった。ところが、今はデポジットは175ドルに引き上げられたのに、払い戻しは50ドルと少なくなった。
聞くところによると、ビジネスプログラムの場合1クラス定員が35名だが、その損益分岐点は28名(全てローカルの学生だと仮定して)なのだそうだ。つまり28名以下のクラスは開講しても赤字になってしまう。(これがもし全員留学生だと20名くらいが損益分岐点になるらしい。そりゃそうだろう。留学生と地元の学生では2倍以上授業料がちがうのだから。)だが留学生の数は以前と比べると減っている。ESLも留学生より移民が多く、また移民の中には諸事情により授業料が免除されている人もいる。
講師も一昔前なら各プログラムごとに秘書のような役割の人がいて、テストの印刷依頼など細かい事務作業を頼めたらしいが、Backofficeの人員は削減されていき、現在は自分でやらなくてはいけなくなったそうだ。
コストの削減ということでは紙での資料配布が本当に少なくなった。資料は全てオンラインで配布され、学生が必要に応じて自分で印刷する。(学校で印刷すると1枚10セントかかる)
最近知ったのだが、この秋から6プログラムで採用する学生の数を減らす方向に決まったそうだ。おそらく採算が合わないのだろう。(ビジネスプログラムもその中の1つ。)6つのプログラムで350名分の座席が減らされる予定だ。
今後は確実に座席を確保するためにはデポジットを払って早めに登録する必要があるが、万が一そのタームを受講できなくなっても戻ってくるのはたったの50ドル。特にWaitingList状態のコースの場合はデポジットを払っても受講できない可能性もある。
こうした背景からなのか知人の1人は、去年の秋タームからデポジットを払っての事前登録をしなくなった。その代わり希望するコースの初日に出かけていって講師と直談判している。うまく潜り込めればラッキーだし、だめでもデポジットを払っていないので金銭的損害はゼロになるからだそうだ。彼曰く、「今後は授業料も上がっていくだろうし、テキスト代もそうだ。駐車場代も段階的に引き上げられるらしい。とにかく早く(勉強を)終わらせた方がいいよ。」
時代の流れだろうが、世知辛くなってきたなあと思う今日この頃だ。
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