マレーシア友人との交流の一環で、去年から計画されていた近隣の
山へのトレッキングの記録です。備忘録です。
早朝4時半起き。
真っ暗闇、朝5時半出発で「Datuk Gunung Rembau」に着いた
のは、2時間後の朝7時半。すでに駐車場は一杯でスペース無し。
しょうがない、来た道に戻り、道路の草むらに駐車。
・・・・・皆さん、遠くから早くから、やって来るんですねぇ~。
ここで、入山料、1人5リンギを払います。我々のグループ11人には
彼らの友人の女性ガイドが1人付きました。
私達のグループは、彼等の子供達含めて老若男女11人。
・・いよいよ出発。・・・私達、日本人2人が、一番高齢です。
赤い矢印で方向は分かるんだが・・かなりきつい。ほんとにキツイ。
880ⅿを一気に登る感じです。880ⅿと簡単に言うけど、これは
高度さと時間の関係で、馬鹿に出来ない数字なのです。
・・・・・変なコブ・・木株がある。動脈硬化かな。
・・・・・これに至っては、針、針、トゲ、針・・
これだって、忍者の「手裏剣」や「鉄菱」みたいだ。
途中の第一休憩所。土曜日だったけど、山登りの人達は、ほとんど
95%はマレー人だった。男女とも、気さくで優しく声をかけてくる。
ある若い女性は、「我々ジャパニーズ」の老人が、ヒコヒコ山登りに
来たと知って平気で「歳はいくつですか?」と聞いてくる。勘弁してよ。
・・木の根っこが右往左往・・こんなのざら。
・・写真では簡単そうに見えるけど、かなりな急こう配なんですぞ。
途中、大木や、木のツルや、大きな岩、根っこがらみで、こんなの
日本でもあんまり経験が無かった。日本は、大体は、道そのものは、
優しい登山道になっている。
コレにはずっと閉口した。ここを登るという事は、往復なので、
ここを降りるという事だった。降りる時、ひざがガクガク、俗に言う
「ひざが笑う」だが、ウチの奥さんは、かなりの自分の体力に限界を
感じたらしい。・・「笑い事じゃない!」・・と。
登りも下りも、この根っこの山道は、足を持ち上げて歩かないと
転ぶし、踏み込んだ位置が不安定だと、尚、危ない事になる。
・・やっと、”頂上らしき”に着いた。2時間半で標高884メートル=
2900フィートを登ったわけだが、884メートルを馬鹿にしていた
自分がバカだった。急こう配だった事を知らなかった。なだらかな
山行とロープを使う急な登山とでは、おのずとキツさが違ってくる。
頂上はこの上だった。ここからまた、手作りの変なはしごを登る。
ここから、更に上まで登らねばならない。ウチのグループの半数は、
この位置で待っていることに。私は「若い!?」ので、さらに上まで
登ることにした。
頂上に登って正解!。せっかく苦労したんだもの。ここまで来ないと。
Tシャツ軍団グループがいたので、ここでも「ジャム=渋滞」だった。
一望を見渡し・・・綺麗だった・・気持ちが良かった。
日本で、若い頃の、谷川岳や剣岳・・単独行の時を思い出した。
・・・・しかし、悲しいかな、あの時の体力は、今は無し。
早めのランチは、おにぎり持参。先日作った「塩じゃけ」でのおにぎり。
綺麗な空気で、美味かった。マレーシア人はこれを見て・・目を白黒。
・・だって白いご飯と黒い海苔。・・ふ~ん・・とうなずいていた。
おにぎりは、ご飯と海苔を分けて別々に持って行きます。食べる時に
合わせます。そうすることで、パリッパリのおにぎりになります。
さて、巨岩から降りるんだが、怖くて足を踏み出せない女性もいた。
ハシゴは、アルミ製の簡単なもので、岩に打ち付けたハーケンなどで
あっちこっちロープでしっかりと支えているから、ま一応は安全と見た。
これは、何かというと、・・「トイレ=便器」の跡。何でこんな
ところに、こんな不完全な形で、頂上付近に作ったんだろう?
便器はセメントと土で埋めてあった。塀も囲いもなく、果たして
トイレを廃止した経緯は?・そんなベンキョウは、いらないけれど。
さて降ります。ここからが、登るより下る=降りる方が数段大変だった。
ひざが笑うなんてもんじゃなく、ヘタしたら転げて岩に頭売って
ヤバイとまで想像した。木の根っこが、登山靴の足の踏み出しを邪魔
するんです。危険そのもの。・・・足の短い人は、要注意。
・・・・今度は、手を使って、後ろ向きに降りないと危険。
ウチの奥さん、4回転びました。ヒヤヒヤものでした。足が短いから
ですかね?・・ワタクシは、両足のふくらはぎが攣って(痙攣=つる)
痛いこと痛いこと!!
でも無事に下山しました。ふもとの茶屋で、4リンギのこんな皮の
分厚いヤシの実ジュースで、今日の痛みと苦労をスッキリさせましたぞ。
今日は、マレーシア近隣登山「Datuk Gunung Rembau」の前篇を
書きました。明日は後編。珍しい大木と、ジャングルの木々。帰り道に
寄ったスレンバン2の、レストランの記事です。
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