震災の影響で テレビ界にも異変が起きている。
４月に入って さすがに ある程度は通常の番組編成に戻しつつあるが
一番の懸案はCM。
日本では今 AC（日本公共広告機構）という
企業がお金を出し合って作った団体のCMが 流れまくっている。
内容は 「あいさつをしよう」とか「子供をかわいがろう」といった
当たり障りのない 道徳標語のようなもの。
普段から時々流れているが、震災直後は
はっきり言って このCMしか 流れていないぐらい すごかった。
今も ほとんどがACの広告という番組は多い。
もはや 洗脳レベル。
こうしたAC広告の大量放送は 阪神大震災をきっかけに始まった。
地震から数日後、被災地の人が避難所で お風呂にも入れず
苦しんでいるのに シャンプーのCMはやめてほしい、みたいな苦情から
始まったのではないかと 記憶している。
以来、食べ物関連、住宅、電化製品、車・・・ありとあらゆる広告が
被災者の感情を逆なでするものとして 自粛された。
CMは イメージが全てだ。
見ている人に不快感を抱かせることは 最も避けられなければならない。
しかし 民放は CMの収入で成り立っている。
よって インターネットの無料配信番組が
１０分おきぐらいに 同じCMを無理やり視聴者に見せるのと同様、
民放の番組は NHKのように受信料を払わなくてもいい代わりに、
CMを 挟みまくらなければならない。
それが ほとんど全部 ACの同じCMという時期があった。
ACは そんなにたくさんの種類のCMを作っていないので
まったく 同じCMが 延々と流れ続けることもあった。
他の 商品のCMが流せないけれど、CMの枠は埋めないといけない。
そこで 無難な内容の ACの広告を流しまくるという構図。
しかし 笑ってしまうのが
このACの広告が 頻繁過ぎるとか、しつこい、と
抗議の電話をテレビ局にかけてくる人間が 多数いるという。
どうして 嫌なら 見ない、とか
チャンネルを変える、とか
その場を離れる とか、音だけ消すとか、
自分で 工夫しないかね？
・・・・わたしは そうしている。
だいたい 無料で番組を見させてもらっている時点で
視聴者に 放送内容を決める権利など 本当はないことを知っているべきだと思う。テレビ局にとって 一番大切なのは 視聴者よりも 合間の広告のお金をだしてくれる スポンサーなのだから。
でも テレビは ネコが見ていても視聴率にカウントされるのだから
嫌なCMならば ネコに見させておけばいいだけの話。
それを 「放送自体をやめろ」と抗議の電話をするのは ほとんど
「うちの子が嫌いな野菜を給食に出すな」という
モンスターペアレントと 同じレベルかと。
そうじゃなければ お金を払う代わりに
CMを見なくてもよいチャンネルを見続ければよろしい。
とはいっても
地震や 原発関連の情報を 少しでも欲しいと思っているこの時期に
テレビをつければ どこでも 同じ音楽 同じフレーズ・・・
「 わかっているワイ！ 」というような 説教くさい標語の繰り返しでは
文句のひとつも言いたくなる気持ちは 分からなくもない。
しかし このうっぷんを 違う形のエネルギーに変えて
実に 楽しいことを 考えてくださる人がいた。
今回は 癒しの？AC広告 アレンジバージョンをお届けしたい。
さすが アニメ王国日本。 うちの息子の一番のお気に入り。
この発想は すごいと思う。
続いて 第２弾。
単調で つまらない音楽は 何度も聞かされると イライラしてくるもの。
あいさつだけで 友達ができれば 苦労はない、という
この広告に対するweb上の 反論コメントにも笑ってしまった。
確かに あいさつ「だけ」では 友達になれないけど
あいさつ「すら」しないのでは 絶対に 友達になれないけどね。（笑）
ノリノリの音楽を楽しんでください。
テレビ局に 抗議の電話をかける ヒマとエネルギーがあったら
それを こういう方向に 使ってもらいたいなぁと思うのだけど
こんな 才能を持つ人は そう多くはいないですね・・・。
おもしろい動画を見つけたと すぐに吹聴する人を ヒマだなぁ～と
以前は ちょっと 冷やかに見ていた私でしたが
AC広告に食傷気味の 今の日本国民には ちょうどいいかな、と
思った次第です。
挨拶は大事。
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