マウント・クック旅行二日目,
天気予報がはずれ,思いっきりの晴天だったので意気揚々とマウント・クック国立公園へ向かった.目指すマウント・クック村はテカポ湖からは100 km以上離れているので,しっかり給油をしていく.
まずは,約50 km離れたお隣のプカキ湖(lake Pukaki)へ.
プカキ湖もテカポ湖と同様に,氷河期に前進した山岳氷河が残したモレーンによって作られた湖だ.その湖水は,より多くの氷河期源の水を含むためか,テカポ湖と比べてもさらに濃い淡青色で美しい.
ここから先は,国道8号を離れ,湖畔を走る道を通ってマウント・クック村を目指す.
プカキ湖を過ぎると,山岳氷河の後退時に残したアウトウォッシュ堆積物に埋められた幅広い谷が続く.写真奥の高まり(黄色矢印)はラテラルモレーンで,最終氷期にはこの広い谷を氷河が埋めていたことが分かる.
目前にマウント・クックが見えてきた.
やはり,氷河によって削られた広い谷底が堆積物の埋積で平坦になっているのが分かる.
ちなみにマウント・クックは,現在ニュージーランドではアオラキと呼ばれることが多い.
アオラキはマオリ語で「雲を突き抜ける山」の意味.
マウント・クック村に近づくと,幸運にも雲が晴れ,マウント・クックの山頂が見えた.
マウント・クック村に到着.
こぢんまりとしているが,落ち着いた雰囲気で気持ちの良い所だ.
ビジターセンターも充実していて,楽しめる(ただ,働いている日本人のお姉さんはちょっと怖かった).季節外れ(晩冬)ということもあって観光客はまばら.その分,ゆったりと過ごせて良かった.ハイシーズンには相当な人数の観光客が押し寄せるのだろう.
下の写真は,高級ホテルのHermitage Hotel.
マウント・クック国立公園でするべきアクティビティーと言えば,もちろんトレッキングなのだけれど,今回は,奥さんのお母さんもいることだし,特に準備はしてこなかった.
ただ,折角来たので,短いコースだけでも歩こうということで,Mueller湖とMueller氷河の先端をみる30分ほどのコースを歩いてきた.コースは凄くキレイに整備されていて,お年寄りが歩く分にも全く問題はない.残念ながら氷河が湖に落ち込む光景は見られなかったけれど,充分に楽しめた.
帰路では,「世界で一番高所にある」と銘打った鮭の養殖場を訪ねた.
プカキ湖はテカポ湖よりやや標高が低いので.テカポ湖で一度発電に使った水を運河でプカキ湖へ運ぶことで,再度発電に利用しているようだ.そして,この運河を利用して鮭の養殖場が作られている.
標高が高いことに意味があるのかは分からないけれど,かなりの速度で流れ続ける淡水の中で養殖した鮭は,臭みが無く上に身が締まっていて美味しいと評判だ.お土産に切り身とスモークサーモンを購入した.
三日目は荷物をまとめて一路クライストチャーチへ.
帰り道,牛の行列に道を阻まれた.さすがNZ.誰も驚かず車を停めて通り過ぎるのを待つ.僕は折角なので写真を撮らせてもらった.
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