この正月休みはカリフォルニアの自宅でのんびりさせてもらいました。
以前Book Offで大人買いして来た本、楽しんでいます。
『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』 金子哲雄 ☆☆☆☆
私は日本のテレビを全く見ていないので知りませんでしたが、お茶の間に登場していた金子哲雄さんってとても頭が良い方ですね。
ワイドショーなどのテレビで見ていたとすると、一見からして私の好みではなく、「軽そうな奴」だと感じてしまったかもしれません。が、人は見かけによらないし、自分の眼力もまだまだだし、いくらでも判断を間違えかねないことを知っておく必要はあるでしょう。
自分の好きなこと、得意分野を十分に理解してかなり戦略的に「流通ジャーナリスト」としてもstatusを作り上げたのが分かります。
サラリーマンの基準からしたら「ヘンな奴」のはずだ。だから就職試験の面接官からは、絶対に聞かれるだろう。
「あなた、ここで何やってきたの?」
こう効かれたときに、面接官を説得できるか。それを自分に課そうと思ったのだ。
私には自信があった。私の中には「他人に話したいこと」がいっぱいあった。面接官ひとり説得できないで、この後評論家として食っていけるわけがない
もちろん評論家狙いの彼は一生サラリーマンでいたいわけではないのですが、一度は「会社」を肌で感じたかったといいます。
肺カルチノイド ― それにしても41歳の若さで他界することになるとは、本人も、そしてこれもまた聡明な奥さまも本当に無念だったでしょう。
大学病院の医師は、治癒率を気にかける。それが業績や評判に直結するからだ。私の病気は治らない。死にゆく病だ。この意思の側からすれば、私のような患者は、厄介者なのだろうと即座に感じた。
私がこうした立場になった時に、どれだけ頑張ることができるか考えてしまいます。
The important thing is to identify the "future that has already happened"