クライストチャーチ地震に関して,大変多くの方から心配を頂きました.ありがとうございました.また,ブログに頂いたコメントにも返信できず,すみませんでした.先ほど最後まで連絡が取れなかった知人とも連絡がつき,全ての知人友人の無事の確認が出来ました.
ただ,被災された方々にはお悔やみを申し上げると共に,まだ安否のわからない方々が一刻も早く救出される事を祈ります.
地震発生時は,大学院時代の仲間がNZに来てくれていたので,家族も揃って北島の火山帯の見学に行っていました.
仲間がウェリントン空港に着いたときに地震の第一報は聞いていましたが,その後は旅行中でしたので続報が入ってこず,被害の深刻さを気付くまで時間がかかってしまいました.
その為こちらからの連絡が遅れ,家族,友人,職場関係の方々にご心配をかけることになってしまいました.すみませんでした.
旅行中は宿のTVなどから情報を得ていましたが,NZのTV報道はインタビューと地震の時の映像を流すことが中心で,クライストチャーチに8ヶ月住んでいた僕らが見ても状況を上手く掴むことは難しかったです.一方,途中の宿で見た国際NHKの報道は内容に全く遅れがないばかりか,必要な情報が総合的に良くまとめられていて,とても分かりやすかったです.
結果的には,NZ地震の最も信頼できるニュースソースとなりました.
ただ,一部不愉快なインタビューがあったりして,詳細な情報を報道する一方で被災者へのいたわりについてはNZのTVを見習って貰いたいと感じる部分がありました.
僕らがクライストチャーチ在住時に住んでいた家は,崩壊した大聖堂から700mほどの市内中心部でした.建物自体は崩壊していないものの周りの道路は封鎖されていて,脱出することも出来なかったと思います.
今回の地震については,地震は専門ではないものの地球科学者として出来ることがあったのではないかと自問しています.
後から発言するのは卑怯ですが,Tさんらと話をしていた,余震が余り収束しなかったことや,その分布の不自然さをもっと積極的に発信していけば良かったと後悔しています.
一方,クライストチャーチ市の対応や一部NZの地質専門家にも不満があります.
昨年9月の地震の後.今年のラグビーワールドカップに向けた復旧を急ぐ余り,次の地震に対する対策を練ることが疎かにされていた気がします.
つまり,前回崩壊しなかった建物については,被害をチェックするだけでなく,耐震性を補強する方向にもっと動くべきだったのでは無いかと感じます.
また,僕の受け入れ教官も,地震後とても安易に余震は収束するだろうと発言していました.色々注意を促しましたが,あまり聞き入れては貰えませんでした.その彼が,今またTVで発言しているのを見ると複雑な気分です.
最後に,クライストチャーチの復旧には当分時間が掛かると思いますが,それでも被災された方々が一刻も早く日常生活に戻れることを期待します.
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